PageTopButton

2年連続でウリ坊が集団ではまった水路、深さ3メートルで「脱出不能」も野生動物のため救出できず

かわいらしいイノシシの赤ちゃん、野生のウリ坊が山で命の危機に瀕している。こんな情報が寄せられ、取材班は18日、福岡市西南部の「叶岳」登山口の水路に向かいました。

7匹が一緒に出口を探して「右往左往」


現地を訪れると深さ3メートルほどの水路の中に体長30~40センチほどのウリ坊がいました。数を数えると7匹。親の姿はありません。ウリ坊たちは壁を登って脱出を試みますが、とても自力で出られる場所ではありません。山へつながる出口がどこかにないか探しているのでしょうか。みんな離れることなく水路を行ったり来たりします。情報提供してくれたのは、叶岳を毎日登っているという小川光生さん。「18日朝に山を登ると橋の下の水路を行ったり来たりしていた。前日はいなかった」と話します。
 

野生動物のため行政も手出しできない


転落の衝撃でしょうか、1匹のウリ坊はすでに死んでいました。この水路にウリ坊が落ちたのはこれが初めてではありません。去年の6月もほぼ同じ大きさのウリ坊8匹が転落。この際は、何者かが数日後に助け出したとみられています。今年の7匹ついて福岡市は「近くに親イノシシがいると危険なので、現場は確認する」と話しています。一方で、野生動物であるウリ坊に手出しすることは鳥獣保護管理法により禁じられています。行政として救出することはできないということです。

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう