財津和夫、自分の最新エッセイ集「じじぃは蜜の味」の話題に照れる
TULIP・財津和夫が、ときには自分の著作について触れる『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、今年6月に発売された最新エッセイ集『じじぃは蜜の味』について、本人の正直な気持ちを語って貰います。
財津の動物愛-愛猫クロとの思い出
今年6月下旬に発売された『じじぃは蜜の味』。財津本人の著作として、およそ10年ぶりとなるエッセイ集だが、リスナーから本を読んだ感想が番組にもたくさん寄せられた。今回の放送は、そのメッセージをいくつか紹介しながら、財津にこぼれ話を語ってもらう。
まずは本の概要から。タイトルは自分で決めたものではなく、(出版社から提示された)3つか4つの案のうちのひとつらしい。
本の装丁が青と黄色系で纏められているのも、財津のリクエストではないらしいが、相性の良い色の組み合わせが本人としてもお気に入り、嬉しいようだ。
そして、紹介したお便りでも触れられている、財津の横に座る猫のイラストについて。
「僕が一番可愛がっていた猫で、死ぬ前はずっと寝たきりだったんですよ。なのに、そのせんべいのように痩せた体で突然むくっと起き上がって、5メートルほど歩いて寄ってきたあと、どこかへすっといなくなったと思って探したらもう死んでいた。わずか30秒後の出来事だった。挨拶に来たんですよ。忘れられませんよ、そんな事されたらね」
財津の思い出に残る愛猫「クロちゃん」のイラストは、財津がリクエストしたものではなく、本の中のエッセイのひとつ「クロとの思い出」から、編集者側が発案したらしいが、イラストの通り茶色でシッポが少し黒い所まで忠実に再現して貰ったようだ。
このタイミングでどうして本を出そうと思ったのか、という武田アナの質問には「僕が思ったわけじゃないんですけど・・・TULIP50周年、その勢いに乗って便乗商法という奴じゃないんですかね(笑)」
かなり赤裸々に、幼い頃の思い出、若い頃のこと、死後のこと、日常生活のこと、等に触れている内容だが、出来上がってどう思ったかと武田アナに尋ねられると「表紙はいいなぁ」とだけ、素っ気なくはぐらかす。
中身はどうだったか、と再度尋ねられると、「これだけ纏めてくれたら僕の一部みたいな気にもなってくるんで、棺桶にも入れていだきたいな、と思います」
武田アナが何度も突っ込んでも、照れているような、はぐらかしたいような答えに終始している事自体が、エッセイ集に対する財津の本心の現れと番組スタッフも思っていますが、「この番組は本音を語る番組」と財津本人がいう割には、少し尻込みし過ぎのような気もしますけどね、はい。
今日の一曲は、TULIP「私のアイドル」。1974年(昭和49年)に発売されたアルバム「僕が作った愛のうた」に収録。アルバムと同時に発売された同名のシングルのB面にも収録されている。シングルA面の曲ではないが、今までのライブでも何度も演奏されてきたファンおなじみの曲のひとつ。
入院しているリスナーへエールを贈る
番組の最後で、大病を患った友人に励ましのエールを、というリクエストに財津が答える。
「入院って結構暇だなぁ、退屈だなぁ、と思われるかもしれませんが、そうでもないですよ。私も入院しましたけど、いろいろ人間観察できて楽しい、つらい入院生活もちょっと気持ちが明るくなりますので。人間と接して、退院したらもう一回楽しくやるぞみたいな気持ちを持っていだくのが良いのかな、と思います。早く元気になってください」
次回8月13日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定ですが、野球中継が延びた場合は放送時間が変わる(繰り下がる)場合があります。
次回は、絵画について。財津が作詞した、ある曲の中に出てくる画家の名前から、話題が展開します。
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