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九工大生が挑む超小型人工衛星をRKBラジオ・スナッピーが取材

こんにちは。RKBラジオのキャスタードライバー、スナッピーの肥喜里唯です。7月9日放送の『Toi toi toi』で、九州工業大学が開発した超小型人工衛星「VERTECS(ヴァーテックス)」についてリポートをお伝えしました。今回はその取材後記をお届けします。

リュックに入る!?驚きの「超小型人工衛星」

 

今年6月12日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたJAXAのH3ロケット6号機に搭載され、宇宙へ飛び立ったのが、九州工業大学の天文観測衛星「VERTECS」です。

人工衛星と聞くと、「大きくて、重たくて、開発には莫大なお金がかかる」というイメージがありませんか? しかし、今回私が取材した人工衛星は、そのイメージを大きく覆すものでした!

こちらが、H3ロケット6号機に搭載されたVERTECSの模型です。

大きさは、縦およそ30センチ、横20センチ、幅10センチ。なんと、リュックにすっぽり入りそうなほどコンパクトなんです! 「この大きさで本当に宇宙へ飛ばせるの?」と驚いてしまいました。

VERTECSは、九州工業大学戸畑キャンパスの学生およそ40人が主体となり、他の大学や企業と連携しながら、約3年半かけて開発されました。

なぜ小さくしたの?「謎の光」の正体を探れ

これまで天文観測に使われる人工衛星は大型のものが主流で、1機の開発費が1兆円を超え、完成まで30年以上かかることも珍しくありませんでした。 「もっと早く宇宙へ送り、もっと早く研究を始めたい」 そんな思いから生まれたのが、超小型人工衛星VERTECSです。小さくすることで開発期間や費用を抑え、より早く宇宙での観測に挑戦できるようになりました。

VERTECSの最大の目的は、「宇宙背景放射」と呼ばれる、宇宙初期から現在までに放たれた光を精密に観測すること。 その中には、まだ正体が分かっていない“謎の光”が含まれていると考えられています。この謎の光の正体を突き止めることができれば、世界初の発見につながるかもしれないそうです。

歓喜の瞬間!JAXAロケットに搭載

今回、九州工業大学の人工衛星がH3ロケットに搭載されたのは、JAXAが人工衛星開発から打ち上げまでを一貫して支援するプログラム「JAXA-SMASH」に採択されたからです。 実は九州工業大学、超小型人工衛星の運用数で8年連続世界1位を誇るすごい大学! 多くの応募の中から高い評価を受け、このプロジェクトに選ばれました。

プロジェクトリーダーの佐野圭助教に「開発の中で一番うれしかった瞬間」を伺いました。 すると、ロケットが打ち上がったときではなく、「打ち上げからおよそ1時間半後、地上局とVERTECSとの通信に成功した瞬間だった」という答え。開発に携わった学生たちも大きな喜びと安堵に包まれたそうです。

世界初!作ってすぐ試験できるスゴい施設

九州工業大学が宇宙分野で高い実績を誇る理由の一つが、「超小型衛星試験センター」の存在です。 ここでは、人工衛星の設計や製作だけでなく、完成した衛星が宇宙の厳しい環境に耐えられるかを調べる試験まで、すべて大学内で行うことができます。

今回は特別に、普段なかなか入ることのできないセンター内を案内していただきました。まず目に飛び込んできたのは、直径およそ1.5メートルもある巨大な銀色の筒状の機械。この装置を使って、以下のことを何日もかけて何度も試験します。

・宇宙の真空環境に耐えられるか
・ロケット打ち上げ時の激しい振動に耐えられるか

少しでも異常が見つかれば設計から見直し、再び試験。宇宙では故障しても修理ができないからこそ、徹底的に確認を重ねます。

通信チャンスは1日20分!巨大アンテナで交信

大学の建物の屋上で見つけたのは、巨大なアンテナ。現在は、このアンテナを使って宇宙を飛ぶVERTECSと交信しています。

衛星と通信できる時間は朝の10分と夜の10分のみ! 衛星がものすごい速さで地球の周りを飛んでいるため、わずかな時間しか通信できないのです。学生たちはその短い時間を無駄にしないよう、事前に手順を細かく確認しながら運用を続けています。

VERTECSの寿命はおよそ5~6年。ただ、この寿命は太陽の活動によって変わることもあるそうです。太陽活動が活発になると、地球の大気が宇宙空間まで膨らみ、人工衛星が影響を受けて地球へ落下する時期が早まることもあるのだとか。過去には、太陽活動が活発だった時期、打ち上げからわずか半年ほどで落下した超小型衛星もあったそうです。

大学生が宇宙の謎を解き明かす未来へ

佐野助教に今後の展望について伺うと、「VERTECSで得られた経験を生かし、さらに高性能な観測装置を搭載した20センチ×20センチ×30センチの新しい超小型人工衛星を開発したい」と語ってくださいました。

大学生が開発した超小型人工衛星で、宇宙の謎が解き明かされるかもしれない! これからのVERTECSの活躍がますます楽しみです。

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肥喜里 唯

スナッピー

出身地:福岡県 誕生日:2月12日 自己紹介お願いします 北九州生まれ福岡育ちです。「ひきり」という名字はよく珍しいと言われますが、ルーツは長崎県五島市にあるそうです。肥喜里家の茶の間はソフトバンクホークス観戦!元気の源は豚骨ラーメン!福岡愛たっぷりで育ってきました。"ひっきりなし"に福岡・佐賀の魅力を発信できるスナッピーを目指します。