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養蜂への道

養蜂にチャレンジして3年目になります。仕事柄自然が大好きで、植物や野鳥、天文の会にも所属。養蜂もやりたいと思っていました。そこにRKB創立70周年の企画募集があり、生物多様性の大切さを伝え、「持続可能な開発目標」(SDGs)を体感できる養蜂を提案したのです。

 

系列局のTBSや北海道放送でも養蜂を行っていましたが、セイヨウミツバチでした。そこで他局とは違うニホンミツバチを選択。何と言っても在来種ですし、蜜は上品な深みのある味で高価。でも、これが大変でした。

 

「西洋は家畜、日本は野生」と言われ、人の手を借りなくても生きていけるニホンミツバチはすぐに逃亡してしまいます。最大の問題は、春先に起こる「分蜂」で、約1万匹が引っ越しのために巣箱から出て、壁や木などに大集合するのです。これが街中で起こると、大騒ぎになりかねません。もちろん人を刺すこともあります。

 

結局、社屋での養蜂は許可が下りず、近郊に場所を借りることに。天敵のスズメバチ対策、寄生虫やダニの駆除なども大変です。

 

そんな困難を乗り越え、今年もRKBカラフルフェス(10月14、15日)で苦労の末集めた蜂蜜「rkbee」を、市価の半分程度で販売します。ぜひ百道浜にお越しください。

 

龍山康朗=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2023年9月23日掲載

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龍山康朗