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豊富に揃う泡盛で乾杯!故郷の味を伝える沖縄酒場で旅気分

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多くの車が行き交う那の津通りから1本入った路地に店を構える「ぐすく」。2010年にオープンした沖縄料理店で、店名は沖縄の言葉で「城」を意味します。そんな城の主人が屋宜(やぎ)盛裕さんです。沖縄出身で進学を機に来福し、アルバイトをきっかけに飲食の世界へ。現在は、ここ大手門で故郷の味を伝えています。

「ぐすく」の店内

扉を開くと右手にカウンター席、左手にテーブル席。さらに奥には小上がり席もあって、週末に訪れた日は満席ということもしばしば。店内にはシーサーや泡盛のボトルが飾られていて、沖縄ムードが存分に感じられます。ご近所の方以外に沖縄ファンが訪れることも多いという「ぐすく」。そのお目当ては沖縄の家庭料理です。「同じ名前の料理でも家ごとに味は全然違うんです。うちの店で出すのは、僕の親の味」と屋宜さんは話します。

「ぐすく」のメニュー

早速メニュー表を見ていると気になる料理がびっちり並びますが、名前だけでは一体どんな料理なのか分からないものも。「お客さんとの会話のきっかけになるから、あえて料理の細かい説明は書いていないんです。気軽に尋ねてください」とのことなので、アレコレ尋ねながら料理を選びます。

「ぐすく」の「ゴーヤチャンプルー」

代表的な沖縄料理はいくつかありますが、私の定番はチャンプルー。「ぐすく」では、「ふーチャンプルー」(748円)、「ソーメンチャンプルー」(748円)など数種類があるものの、今回は野菜たっぷりの「ゴーヤチャンプルー」(770円)をいただきます。沖縄の陶器・やちむんの器に盛られた「ゴーヤチャンプルー」に使われているゴーヤや島豆腐は沖縄から仕入れたもの。ゴーヤのやわらかな苦味は食べやすく、しっかりした食感の島豆腐は食べ応え抜群です。香ばしいかつお出汁が素材の味を引き立て、シンプルな味付けながら後を引く美味しさ。福岡の人の味覚に合わせて、醤油は九州醤油を使っているとのことで、本場のチャンプルーに比べるとややこってりとしたお酒に合う味付けです。

ぐすく ラフテー

続いていただいたのは、同じく沖縄料理の定番「ラフテー」(957円)。皮付きの豚バラ肉を塊のまま煮込んだとろとろのラフテーは、箸で切れる柔らかさです。とぅるんっとした皮の部分は、口に含むととろける舌触り。肉の脂とともに、甘辛くも濃厚でコクがある味わいが広がります。合わせるお酒は、せっかくなら泡盛で。20種前後が揃う泡盛はグラスで561円からあり、1合頼むとカラカラと呼ばれる沖縄の伝統酒器で提供してくれます。また、泡盛は初めてという方には、屋宜さんオリジナルネーミングの泡盛カクテルが飲みやすくておすすめです。

「ぐすく」の「ソーキそば」

ここまで来たらシメまで沖縄の味を楽しみましょう。コクと甘味が堪らない豚肉の炊き込みご飯「クファージューシー」(385円)と迷いましたが、この日は屋宜さんおすすめの「ソーキそば」(770円)に決めました。まずはスープを一口。かつお出汁に豚骨・鶏ガラスープをブレンドしたもので、飲んだ後の体にじんわり染みるあっさりとした味です。沖縄そばらしい、太いちぢれ麺の歯応えを感じながらズズッといただくと、香ばしい出汁の香りが鼻に抜けます。豚軟骨を10時間近くかけて煮込んんだことでほろほろとほぐれるソーキからは、甘辛くじんわりとスープにコクをプラスしてくれるのも嬉しいポイントです。

「沖縄料理店っていうと、三線を鳴らしてみんなで踊り出して……という賑やかなお店もありますが、うちはそんな賑やかさはないんです。でも沖縄の家庭料理をお客さんたちそれぞれのペースで食べて、沖縄らしい空間を楽しんでもらえたら」と屋宜さん。次のお休みは、沖縄ファンの心とお腹をガッチリ掴む「ぐすく」で沖縄へのプチトリップ気分を味わってみてはいかがでしょう。

店舗名:ぐすく
ジャンル:郷土料理、居酒屋
住所:福岡市中央区大手門2-10-17ダイアパレス大手門第2 1F
電話番号:092-725-4388
営業時間:17:00~OS22:00
定休日:日曜、祝日
席数:カウンター7席、テーブル4席、小上がり6席
個室:なし
メニュー:ゴーヤチャンプルー770円、ふーチャンプルー748円、ソーメンチャンプルー748円、ラフテー957円、ソーキそば770円、クファージューシー385円、海ぶどう825円、ぐるくんの唐揚げ792円、人参シリシリ550円、スパムカツ583円、泡盛各種グラス561円~
URL:https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40024849/

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この記事を書いたひと

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