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「はしか」感染相次ぐ り患乳児が5~10年後に脳炎を起こすと致死率100%…予防策は? 福岡県内の全自治体を調査

感染拡大を防ぐためには?

 

やない小児科クリニック 梁井信司院長「絶対に必要なのがワクチンですね」

はしかのワクチン、実は世代によって接種した回数が異なります。23歳以下は2回の接種を終えている人が多いですが、51歳~23歳の人は1回の接種、51歳以上の人は「未接種」の可能性もあり、ばらつきがある状況です。

はしかのワクチンは大人でも打つことができるため、梁井院長は2回の接種を薦めています。

やない小児科クリニック 梁井信司院長「はしかのワクチンは、2回受ければ97~98%の感染を防ぐ力があるが、1回だけだと、大体9割ぐらい。1回しか受けてない人の10人に1人はかかります。かかってひどくなる人もいれば、ワクチンで若干抵抗力があれば修飾麻しんと言って、軽く済むこともある。ただ軽いからといっても、周りの人にはうつします。そこで広まっていったりするので、1回しか受けていない人は、2度目を受けた方がいい」

 

 

ところで、自分が何回はしかのワクチンを打ったのか、知っていますか?
「大昔だからわからない」

Q.自宅に母子手帳はある?
「ないと思う。覚えていないよね、多分受けたと思うが、覚えていない」

接種歴について、福岡県医師会は13日の会見で「自身の母子手帳を確認するか、自治体に問い合わせて確認してほしい」と呼びかけました。

「何回打ったのか分からない」場合は?

 

では、履歴が残っておらず、母子手帳も持っていない人はどうすればよいのでしょうか?

やない小児科クリニック 梁井信司院長「母子手帳を昔なくしてしまった、1回しか書かれていないと言う人は、血液検査による抗体検査で抵抗力があるかどうかを調べることもできます」

梁井院長によると、はしかのワクチンは痛みも少なく、副作用も軽いということです。福岡県によると、はしかワクチンは最近需要が高まっていて、出荷制限もかかっていたりするということですが、まだ品薄にはなっていないようです。
 

ただし、ワクチン接種は5000円~1万円の費用がかかるため、梁井院長は採血による抗体検査(3000円~7000円ほど)も薦めています。

はしかは治療薬がなく、インフルエンザや新型コロナに比べ、子供の重症化リスクが高い病気。福岡県医師会は「国内ではしかの流行が起こった年には、福岡県でも同じように起こる年が多い」としていて、感染を広めない対応が求められています。

感染したら、抗体は一生。1回の接種で数十年、2回の接種で一生の免疫を得られます。ただし、免疫が落ちている可能性もあり、抗体検査で調べられます。

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