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高級イチゴ「あまおう」に迫る2025年問題 同じ味のイチゴが別の名前で出回る!?生産農家の高齢化で栽培面積も減少 最新技術の活用で生産力とブランド力向上へ

ミニトマト→イチゴ 繁忙期の違いを生かして

 

RKB 野島裕輝記者
「こちらの青果パックセンターではあまおうの生産農家の方の負担を減らそうと今シーズンからある取り組みが始まっています」

 


大木町のパックセンターで働いているのは、「特定技能」の資格を持つ女性たち。JA全農ふくれんでは今シーズンから北海道のミニトマト農家で働くインドネシアとフィリピンの労働者、40人を受け入れています。ミニトマトの生産のピークは4月から10月頃までですが、それ以外の期間は仕事がなくなるため、多くの外国人労働者が一時的に帰国していました。

一方で、本格的なあまおうの生産時期は11月から4月頃まで。繁忙期の違いに目を付けたJAが、一時帰国せずに働きたい外国人労働者のニーズをうまくマッチさせました。

 

 

フィリピンから来たクリスティーナ・アランブレスさん(29)
「仕事も面白いです。新しい経験ですから。自分で貯金したものをフィリピンの家族に送ります。いい生活です、うちは」

大木町の青果パックセンターではピーク時に1日5トンものあまおうが運び込まれ、朝早くから収穫作業を行った生産農家にも応援に入ってもらうことがあるそうです。しかし、それでも夜までパック詰めが終わらず、結局、加工用として安く販売しなければならないものもあったということです。外国人労働者にパック詰めを担ってもらうことで、生産者の負担の軽減するだけでなく、あまおうの販売力強化につなげたい考えです。

 

 

大木町青果パックセンター 窪山孝治場長
「パック詰めの作業に関しては手作業なのでどうしても労働力が不足します。新鮮ないちごをより良い状態でお届けするためには極力、その日に受け取ったものを早い段階でパック詰めして消費者の方にお渡しするということも大事だと考えています」

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