先月の「十五夜」(中秋の名月)はご覧になりましたか?近くには土星も輝き、花を添えていましたね。その十五夜に並ぶ名月とされているのが旧暦9月13日の月、「十三夜」です。
日本の十五夜はちょうど秋雨シーズンにあたるため、見られないこともしばしば。一方、十三夜は新暦で10月ごろ。秋雨が終わり、秋晴れが多くなる頃で、月をめでるのにぴったりな日本独自の風習です。「十三夜に曇りなし」という言葉もあるほどお月見に適しています。来週15日が十三夜で、今年は偶然にも先月の十五夜と同様、近くに土星が輝いて見えます。無事に晴れてお月見できることを期待したいですね。
そして、2日後の17日は満月です。それも見かけ上、1年で最も大きく見えるスーパームーンなのです。今年最小の満月(2月24日)に比べると直径が14%ほど大きく、明るさは約3割も増します。さらに、翌18日の早朝には、このスーパームーンの上をISS(国際宇宙ステーション)が通過します。午前5時43分ごろから約5分間、晴れていれば早起きして見る価値は十分にありますよ。
秋の夜長に「十三夜と土星」「スーパームーンとISS」と二つの共演が立て続けに。来週は月をめでてツキを呼び込みましょう!
横尾槙哉=RKB気象予報士・防災士
毎日新聞福岡版 2024年10月12日掲載
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