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かしいかえんの遊具・引っ越し再デビュー

福岡市唯一の遊園地として老若男女問わず愛され続けてきた「かしいかえん」は昨年12月30日に65年の歴史に幕を閉じました。
その「かしいかえん」、子供たちが遊んだ思い出深い巨大な遊具たちは閉園後、どこにいったのか気になりませんか? その真相を探ってみると、なんとGWにある場所で再デビューすることがわかったのです。今回はその真相にせまりました。
「かしいかえん」は1956年に「西鉄香椎花園」として開業。ベビーブームで1986年のピーク時には年間57万人が訪れる、福岡を代表する遊園地へと成長しました。そして65年の歴史に幕を下ろす前には、別れを惜しむように家族連れなど多くの人でにぎわいました。

たくさんの人達に楽しみをあたえた遊具たち。閉園した後はどうなったのか、たどってみると・・・

北九州市若松区にある「株式会社良地」。こちらの会社は建築物の耐震用杭のような巨大な構造物や配管、電子制御盤、機械の動力、塗装まで自社技術を駆使して設計・製作をするモノづくりのプロ集団なんです。そして「株式会社良地」では28年前からアミューズメント事業を始め、数多くの遊園地や公園の遊具の設計・製作も手掛けてきました。

そんな「株式会社良地」の一角にかしいかえんの遊具の一部はありました。

一つ目が小さいお子さんから楽しめる遊具「ダックス」。8年間「かしいかえん」で活躍し、自社で設計・製作、運営・管理まで行われていたものです。現在は狭かった座席を広くするために5列から4列に、親子でも座って楽しめるように改装中、他にも外装や骨格、動力に至るまで細かなところまで保守点検をしているところなんです。そしてもうひとつ、「レディーバード」もこちらの会社で設計・製作された遊具で、現在は保守点検が行われていました。さらにもうひとつ、ここにはかしいかえんでは幻のデビューとなった「観覧車ハッピースカイ」がありました。遊具を1台デビューさせるのに1年以上かかるとのこと。たくさんの苦労をしながら他の遊具と同じく設計・製作されたこの「観覧車ハッピースカイ」は、実は設置直前にかしいかえんの閉園が決まり、デビューが幻となってしまったのです。しかしこの遊具も他の二つと同じように保守点検中。

今回「株式会社良地」にあった「ダックス」「レディーバード」「ハッピースカイ」の3機種は4月27日から熊本のグリーンランドで揃って再デビューが決まり、すでに今月中旬には引っ越しを終え設置完了なんだとか。
株式会社良地にある遊具以外にも、かしいかえんの思い出は新しい形として生まれ変わっていました。かしいかえんの跡地には、今月4月15日にキャンプができる複合アウトドア施設「かしいはまビレッジ」がオープンしていました。アスレチックや周りの遊具はそのまま残っているものもあり、遊園地の中に宿泊できるというワクワク感を味わうことができるんです。

その他にも修理して活用できる遊具は、他の遊園地などに引き取られ子供たちを楽しませてくれる予定なのだそうです。


かしいかえんの閉園と共に、遊具たちもなくなってしまうのではないかと寂しく思っていた方も多いのではないでしょうか? このように生まれ変わっているかしいかえんの思い出の遊具たちにぜひ会いにいってみたいものですね。

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