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事故多発!自転車の危険性とは?

春の新生活や新学期が始まり自転車に乗る機会が増えるこの時期。小さいお子さんから高齢者まで幅広い世代が利用する便利な乗り物だからこそ、色んな危険性をはらんでいます。今回は事故が後をたたない自転車の危険性を考えます。

事故多発!福岡県はワースト3位

警視庁の統計データによると2016年以降、自転車関連の交通事故件数が右肩上がりで増えているのがわかります。全ての交通事故の約5分の1を占める割合で年間6万7000件以上が自転車が原因で起きています。さらに! 事故で亡くなった方の約8割が悪質運転、つまり自転車側にも違反があったというデータもあります。

子どもから高齢者まで幅広い世代が利用する便利な乗り物の自転車ですが、一歩間違えると、安全な乗り物が凶器に変わります。福岡は自転車事故の発生件数が約3270件起こっており、全国でワースト3位。ある意味マナーが悪い、危険な運転が横行しています。そして、「9521万円!」これは小学生が起こしてしまった自転車事故の高額賠償金。加害者にも被害者にもならない為に、運転マナーチェックしてみましょう!
①横断歩道を自転車で渡るのはOK? → 横断歩道を自転車で渡るのは交通違反!
②自転車は一方通行の標識を見なくてもいい? → これも一時不停止で交通違反!
※ただし「軽車両を除く」と書いてあるときはときはOK。

去年の法令違反の発生件数のうち、3位「交差点安全進行義務違反」(交差点に絡んだすべての違反)。2位は「一時不停止」となっています。さらに!ダントツの違反件数第1位は「脇見運転」。やはり特に最近はスマートフォンなどを見ながらの脇見運転による事故が増えているようです。

定点カメラで観察!自転車の違反運転

交通量が多い道路ではどんな違反が多いのか? 定点カメラを使ってモニタリングし、専門家に解説していただきました!
朝の通勤ラッシュで人の往来が激しい住吉通りにある交差点で統計上一番事故が起こりやすい午前8時から10時に定点カメラを設置。日常ではどんな違反が多いのでしょう?

歩行者の中を自転車がすり抜けて走る行為は違反。横断歩道では自転車は降りて歩く、または徐行して行かなければなりません。右側通行ももちろん違反。信号を渡って左車線の走行をしなければいけません。
さらに手が塞がってしまうことから危険な傘差し運転、そして、スマートフォンなどを見ながらの脇見運転。 とっても危ないですよね! 信号無視なんてもってのほか!! このように一歩間違えると事故につながりかねない交通違反が数多く見受けられました。

定点カメラでモニタリングしている中で、実際に歩いて横断歩道を渡る自転車はほとんどいなかったのが現状・・・でした。

実際にあった事故から学ぶ自転車マナー

「9521万円」。これは自転車事故で実際の裁判で出た高額賠償額。なんと、加害者となったのは男子小学生。夜間の帰宅中に歩行中の女性と正面衝突し、女性は意識不明に。このとき、自転車は無灯火だったそうです。自転車は必ずライトをつけなければいけません。特に暗い色の服装は運転手には見えていないので危険です。
そして、事故の原因となったもう1つのキーワードは 「出会い頭」。去年の福岡の自動車関連の交通事故分析でも事故の原因の一番は「出会い頭」で全体の5割を占めています。

では、こうした事故を減らすためには、やはり自転車側が必ず一旦停止をすること。
一旦停止をすることで事故のリスクを大幅に減少させることができます。
そして、もう1つの自転車の危険性。それは先月起きた親子3人乗り自転車の死亡事故。原因は重さでバランスを崩し、転倒したことでした。3人乗りは違法ではなく、ヘルメット着用は努力義務なのでペナルティーはないですが、3人乗りは重く操作が難しいということで推奨はしてないというのが現状です。子供を乗り降りさせる時のポイントは、乗せるときは後方から前方の子どもを。降ろすときは前方から後方の子供の順番で降ろすこと。万が一に備えて、ヘルメットとシートベルトをしっかり着用すること。子どもを守るためにもとっても重要なことです。

誰もが手軽に簡単に乗れる乗り物だからこそ、危険性が伴う自転車の走行。もっと一人一人が自覚を持って運転を心がける必要がありそうですね。

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