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農が育むメロディ~夢に生きる音楽家夫婦

農業の盛んな宮崎県高鍋町に一組の音楽家夫婦が暮らしている。天満(てんま)俊秀さん(40)、智恵子さん(31)夫婦だ。二人は2年前に大阪から高鍋町に移り住み、農業を営んでいる。俊秀さんはプロのギター奏者、智恵子さんはフィドル(ヴァイオリン)の奏者としてアイルランド民謡を中心に演奏活動を全国で行ってきた。アイルランドの農村から自然に生まれた素朴な音楽を奏でながらも、都会で慌ただしく暮らしていた二人。自分たちの追い求める音楽と実際の生活に大きなギャップを感じ「音楽を自然に生み出せるような農ある暮らしをしてみたい」という思いが次第に強くなっていった。そこで、二人は俊秀さんの祖父が以前暮らしていた高鍋町へ移住を決意。1年間の「みやざき農業実践塾」での研修後、就農した。現在は近所の農家に指導を受けながらサツマイモを中心に様々な野菜を育てている。自らの手で土を触り、汗をかき、自然と対話をする毎日。夫婦が求めていた生活そのものだ。音楽も土の香りがするものに変わったという。
そして二人には兼ねてから抱いていた大きな夢がある。それは農業と音楽が融合した「農家民宿 謡楽舎」の設立だ。都会の人に農村の良さを感じてもらい、同時に各国の民謡を楽しめる居心地の良い場所。その夢が今叶おうとしている!
(制作:MRT宮崎放送 / 制作:田淵 菜々)

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