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つなげ!大人歌舞伎

宮崎県北部に位置する人口約4,000人の小さな町、日之影町。その大人(おおひと)地区に300年以上に渡って継承されてきた伝統芸能がある。
それが『大人(おおひと)歌舞伎』。九州に唯一残る、農村歌舞伎だ。その伝統を守り続けているのが『大人歌舞伎保存会』。高齢化が進み、一時は存続も危ぶまれたが、最近になってこの伝統を後世につなげたいと、若い世代が立ち上がり始めた。そのうちの一人、甲斐優人さん(30)。人前で芝居をするのは恥ずかしいと、昔は歌舞伎に抵抗があったが、その魅力に気付き、大人歌舞伎保存会のメンバーに。祖父・故 春男さんは大人歌舞伎の看板役者を務めていた。父・寿文さん(62)も保存会に入り、3代に渡って大人歌舞の舞台に立つ。『大人歌舞伎』の演目のレパートリーは約15演目。プロが演じる歌舞伎と同じものだ。一説によると地方の農村歌舞伎が江戸に伝わったともいわれている。『大人歌舞伎』の見どころの一つが衣裳や小道具。中には100年以上前の物も残っている。現在、春と秋の年2回公演されている『大人歌舞伎』。地元はもちろん県内外から観衆が訪れる。大人歌舞伎の魅力、そして歌舞伎を受け継ぐため立ち上がった甲斐さんらの奮闘を描く。
(製作:MRT宮崎放送 / 吉村 伸生)

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