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重たい雨~長崎大水害から40年~

テレビ
2022年第12回
制作:NBC長崎放送
ディレクター:河野 智樹

「生きるか死ぬかしていますか」1982年7月23日、長崎市消防局の指令室には市民からの通報が殺到し修羅場と化していた。あの日の夜、長崎市内では時間雨量約100ミリの雨が3時間にわたって降り続き、長崎県内4000か所以上で土砂災害が発生。死者・行方不明者は299人にのぼった。

大水害から今年で40年。多くの人が犠牲になった地域では、災害が起きる前の「避難」の重要性を今でも感じている。しかし、当時の災害を知らない世代が増える一方で、近年では全国各地で甚大な豪雨災害が毎年のように起こっている。

そんな中、40年前の災害について調べ、同世代の人たちに伝える取り組みを始めた若者がいる。長崎南高校新聞部の部員たちだ。彼らは過去と現在を結び付けるため、当時の被災地を記録した写真と同じ場所で写真を撮ることから始めた。そして、被災者から証言を聞くなどして、水害の状況を詳しく調べている。

高校生の取材や被災者の証言、過去の映像などから、いま私たちが暮らすこの街にかつてどのような災害があったのかを知り、そしてこれからも起こりえる豪雨災害から命を守るためにできる備えについて考える。

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