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高齢者だけじゃない!むせる、咳き込む・・・原因は「飲み込み方」かも!歯科医師が教える誤嚥対策

皆さんが毎日飲んだり食べたりしている食事。飲み込むときむせることありませんか?
実は飲み込み機能が低下しているのかもしれません。

正しい飲み込み方とは?

皆さんは飲み込むとき、むせることはありませんか?実は正しく飲み込めていないと食べ物が気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまう可能性があります。
そこで、正しい飲み込み方を指導する別府歯科医院の中尾副院長に正しい飲み込み方を伺いました。実は飲み込む過程というのは3つの行程があり、①飲み込み第一期(口腔期)歯で食べ物を砕き、飲み込みやすい形にしてのどに送り込む②飲み込み第二期(咽頭期)はのどで「ごっくん」と飲み込む③飲み込み第三期(食道期)食道から胃へ送り込む、という作業を繰り返しています。

そして、正しく飲み込むためのポイントは舌の位置。中尾先生によると「舌を上あごにつけて飲み込む」ことが重要になってくるとのこと。飲み込む前は食べ物をしっかりと噛み砕き、舌を上あごに押し付けて飲み込みます。こうすることにより、気管に入るふたもしっかりと締まりむせることがなくなります。

高齢者に増えている誤嚥性肺炎は、舌の筋肉が弱ることにより、胃ではなく肺の方に食物が入り、むせてしまうもの。普通は咳き込んで肺に入ったものを吐き出すことが出来るのですが、高齢になると咳も出なくなることも多いとのこと。日ごろから意識して舌を使って飲み込むことをこころがけておきたいものです。
飲み込み力の診断に使われる口腔機能測定器「健口くん」。唇の筋肉は薄いため、衰えやすいそうです。

まず、「パ」を連続で5秒間言ってみます。リポーターの別府11さん。5秒間で34回、1秒間で計算すると6,8回。1秒間に6回以上言えれば問題はありません。続いて「タ」。「タ」は舌の動きを見るため。こちらも1秒間に6回以上が目標です。最後は「カ」。「カ」は舌の奥の力を見る検査で、こちらも1秒間に6回以上でクリア。「カ」が弱い人は舌の力が弱まっているとのこと。「カ」の力が弱いと感じる方は、舌を上あごに着けて音を鳴らすタッピングを意識すると「カ」が力強く言えるようになるそうです。
続いて、舌の強さを測定する「舌圧測定器」。舌の力で風船を押し上げる力を見ます。
最大圧が20を切ると舌の力が弱っていることになります。
生涯健康であるために、食べるには歯と口腔筋肉が必要。若いうちからしっかり維持をすることが大切です。

飲み込み力をトレーニング

続いては正しい飲み込み力を鍛えるトレーニング!まずは福岡の「みらいクリニック」今井院長が考案した「あいうべ体操」。舌力を強化します。大きく口を開けて「あいうべ」と言います。ベーで舌を思い切り伸ばしましょう。大切なのは全力を行うこと!「あいうべ体操」は10回をワンセットで朝・昼・晩の3回行ってください。

2つ目は「バタカラ体操」。こちらは口の細かい動きを強化するもの。唇と舌と喉の奥の筋肉を鍛えることが出来ます。

飲み込み力を維持するためには幼少期から正常な飲み込みの仕方を獲得すること、そして50歳くらいから飲み込み機能が落ちてくるため、早めから訓練を行うということが
理想です。日ごろからしっかり噛んで食べること、飲み込みを意識することが大切になってきますね。
〇別府歯科医院 福岡市東区千早 (092)663-1118

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