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行楽の秋 阿蘇の恵み

”ととのう”とはサウナでの専門用語。サウナのあと、水風呂に入り、休憩をする…これを3回ほど繰り返すことで訪れる”快感”の状態のことを言います。「totonoimap」では温泉大国九州の魅力ある様々なサウナを紹介していきます。

同行いただくのは、Webマガジン「九州とサウナ」プロデューサーの金沢昂紀さん。サウナが好きすぎてロシアからサウナの木材キット輸入し、家にサウナを作ってしまったという強者なんです。大手旅行会社でサラリーマンを務める傍ら、サウナ愛が前に出過ぎてWEBマガジン「九州とサウナ」をプロデュース。サウナイベントなども開催しています。

南小国をひとりじめ!サウナの極み

熊本県南小国町、黒川温泉から車で10分のところにあるキャンプ場「吉原ごんべえ村」は阿蘇五岳を一望でき、さらに星空サイトや全天候型ドームサイト、民泊などもできる人気の施設です。今年の夏、この施設に貸し切りで利用できるサウナが誕生しました。

それが1日2組限定の貸切「森のサウナ」です。オーナーの佐藤さんが、約2500㎡の森で森林浴を楽しんでもらいたいと作りました。 佐藤さんは一級建築士の資格を持っており、全国のサウナを視察し、自ら設計しました。地元・小国の木材を使用するなど各所にこだわりがあるそう。

まずは熱気を逃がさないための2段階の扉。中は高さがある室内になっており、フィンランド製のストーブがあります。さらに天井が斜めになっていて蒸気が椅子上段にくるようになっています。
ロウリュをしてみると蒸気が出ているのになぜだか空気はフレッシュのまま!その理由は吸気口と排気口があるためです。ただ密閉して温度を上げるのではなく、呼吸しやすい空間を作るため空気を循環させています。
10分後、サウナから出て水風呂へ。水風呂には九重山の伏流水が使用されており、水が軟らかいのが特徴。温度は18℃前後に保たれています。

仕上げはハンモックでの外気浴。隣に吉原ごんべえ村の看板ポニー・ガンちゃんと森を見ながら、まるで外国にいるような感覚を楽しめます。
最後は貸し切りの岩風呂につかって、ととのい完了!

3時間貸し切り(1棟貸し切り料金)

2名利用1万2,000円
3名利用1万5,000円
4名利用1万8,000円
5名利用1万9,000円
※岩風呂付
※1日2組限定 貸し切り 森のサウナ
〇吉原ごんべえ村/熊本県南小国町満願寺
電話番号:(0967)44-0275
 
サウナ飯は、ごんべえ村から車で15分のリンゴに囲まれた蔵造りのお店「林檎の樹」でいただきます。看板メニューはリンゴの持つ本来の甘みと手織り生地のふわふわ感が味わえる売り切れ必至の“アップルパイ”。そして大人気のランチが「トルコライス」です。オーナーの思いつきでできたという赤牛のハンバーグや手作りソーセージなど阿蘇の味覚が詰まっています。ソーセージは阿蘇市・ひばり工房のものを使用しており、ハンバーグのお肉のジューシーさがサウナ後の体に染みわたります。
トルコライス1,600円
トルコライス(レディースサイズ)1,300円
アップルパイ495円
林檎の樹ブレンド
(セットの場合は100円引き)
550円
〇茶菓房 林檎の樹/熊本県南小国町赤馬場
電話番号:(0967)42-0785

ご利益あり!?宮大工建築サウナ

熊本県菊池市にある主に九州の神社仏閣の建築・修理を行う「平安社寺建築」。まずは社寺製造現場を見学。彫刻師さんが彫った唐草模様がついた木は、熊本・宇土市の粟嶋神社の神楽殿という建物の一部になるんだそう。神楽殿は年内完成予定です。

そんな「平安社寺建築」の社長が、サウナが好きすぎて従業員と自分のためにつくったというサウナ「トトノウバイ」。社長と社員で作ったサウナ室は造りがしっかりしており、中にはストーブの熱気で回転する扇風機や手作りのストーブがあります。薪は工場で出た端材を使用し、自分でストーブに入れるスタイル。室温は最高120℃まで上げることができ、ロウリュはミントとグリーンティーのアロマが用意されています。

体が温まったら水風呂へ。石灰石の水風呂には菊池市井戸水が使われています。またこの石灰石は、もともと熊本地震で農道をふさいだ巨石だったもので、ヤフーオークションに出品されていたものを社長が落札。落札金額は2400円だったものの、持ち帰るためにダイナマイトで爆発したりするとトータル100万円以上かかったそう。水風呂の後は目を引く赤の大きな椅子で外気浴をし、ととのい完了!年内には檜風呂が完成予定とのことです。
現在、プレオープン中で一般の方の利用もOKです。
2時間30分完全貸し切り 1名2,000円
※1名から6名まで利用可
〇トトノウバイ/熊本県菊池市七城町
電話番号:080-3995-7996

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