PageTopButton

福岡県民は『明太子』を食べない!?毎日食べている人の割合は?食べない人の理由とは…!?

福岡のお土産の中でも高い人気を誇る「明太子」。それぞれのメーカーが創意工夫を重ね、手間を惜しまずに個性を追求。まさに福岡を代表する奥深い食べ物です。実際に福岡県民・福岡在住者にどのくらいの頻度で明太子を食べるか聞いたところ、

毎朝食べている・・・38人
時々食べている・・・146人
全く食べていない・・・274人

※番組調べ(天神周辺・博多駅周辺・小倉駅周辺にて調査)
という結果になり、意外にも明太子を食べないことが判明しました。
ということで今回は、福岡県民が明太子を勧めるのに明太子をあまり食べないのはなぜか調査していきます。
まず福岡県民は普段明太子を食べているのかインタビュー。
「普段食べる」と答えた35歳女性は、明太子を月1回買うかどうかということ。「博多の人はお家に明太子あるんでしょ」「ご飯の上に一腹乗せるんでしょ」とよく言われるそうですが「そんなことはない」と断言していました。

「明太子をよく食べる」という80歳男性。一番好きな食べ方は「焼酎で一杯」なんだそう。ジョナサンが「福岡県民は明太子をあまり食べないのはなぜだと思うか」聞いてみると「分かりません」と即答。

明太子が好きな23歳女性。「外食に行ったら明太子を頼む」けれど「家ではあまり食べない」そう。「お土産意識がある」ためあまり食べないのではないかと話していました。

続いて22歳の女性二人は「1ヶ月に1回も食べない」とのこと。明太子は大好きですが、コンビニのおにぎりなどでしか食べず、その理由は少し値段が高いためだそうです。

62歳の男性は、昔仕事で出張するときは明太子をお土産として持って行って“明太子外交”と呼ばれていたというエピソードを披露。明太子を食べない理由として「お米を食べる機会が減った」からではないかということでした。

続いて「明太子をよく食べる」という50代女性。家の冷蔵庫に毎日常備してあり、旦那さんは朝必ず味噌汁と明太子と白米を食べますが、女性は冷蔵庫に入っている明太子を見るだけで満足するそうです。

22歳の男性二人組。一人は朝ごはん、一人は夜ごはんとして「毎日食べる」と回答しました。男性の一人は「おばあちゃんが空港の明太子売り場で働いており、持ってきてくれて家に常備されている」んだそうです。
さらに明太子の原料を知っているか調査。
知っていた・・・163人 (「スケトウダラ」と答えた方のみカウント)
知らなかった・・・295人
※番組調べ(天神周辺・博多駅周辺・小倉駅周辺にて調査)
なんと知らないという人のほうが多い結果に。ちなみにスケトウダラは水深100m~400mと比較的深い海域に住んでいる魚で、漢字では「?」と書きます。

続いて「なぜ毎日明太子を食べないのか」福岡県民458人に聞いてみると、
  1. 贈答品・贈りもの・・・197人
  2. 値段が高い・・・159人
  3. 塩分が多い・・・43人
  4. いつでも食べられるから・・・24人
  5. なんとなく(特に理由はない)・・・13人
※番組調べ(天神周辺・博多駅周辺・小倉駅周辺にて調査)
という結果に。スタジオの宮脇アナも実家に帰る際にお土産として明太子を買い、その時にしか食べないと話してくれました。

広島県から旅行で来た51歳の男性。福岡県民はどれぐらいの頻度で明太子を食べていると思うか聞くと「週2ぐらいは食べているのでは?」と回答。この男性は“広島県民もお好み焼きを食べすぎてあまり食べない”感じと同じで、福岡県民は明太子を食べすぎたからあまり食べないのではと予想しました。
群馬県から孫に会いに来た64歳の女性。「福岡県民は朝昼晩納豆みたいな感じで食べるのかと思っていた」そう。
このように県外の方は福岡県民は明太子をよく食べるというイメージがあるようです。
全国に博多の明太子が知られるようになったのは、1975年のこと。山陽新幹線の博多乗り入れがきっかけだと言われています。
福岡でも食べる機会が減ってきた明太子を全国の観光客のために明太子をつけた定食を今もなお出し続けている「おきよ食堂」。「おきよ定食」には明太子がついており、シンプルに白米にのせて食べると、白米と明太子のピリッとした辛味の相性が最高なんです!おきよ食堂の三代目・野尻定由さんいわく「観光客が多いので、博多を味わってほしくて明太子を入れた定食を作った」とのこと。地元の方にも喜ばれているようで、サラリーマンや親子連れなどにも人気だそうです。
おきよ定食
昼750円・夜900円
○おきよ食堂/福岡市中央区長浜3 鮮魚市場会館1F
電話番号:(092)711-6303
 
続いてどんな食べ方が好きなのか福岡県民に聞いてみました。
  1. ご飯の上にのせて食べる・・・187人
  2. 明太子パスタ・・・84人
  3. 明太入りだし巻き卵・・・59人
  4. めんたいフランスパン・・・48人
  5. いわし明太子・・・27人
※番組調べ(天神周辺・博多駅周辺・小倉駅周辺で調査)
決して明太子が嫌いというわけではなく、色んな食べ方を楽しんでいるようです。

福岡には明太子を愛してやまない人々がいます。それが「福岡めんたいこ地位向上協会」。明太子を楽しむ人が増えるようにさまざまな情報発信活動や各企業のプロモーション支援を行っています。明太子をもっと食べてもらえるようにメーカーさんも試行錯誤しており、例えばお米離れが進んでいる中、より米に合う商品開発やパンやパスタに合う明太子の商品も続々開発中とのことです。

明太子メーカーはどのように考えているのか調査するべく、日本で初めて味の明太子を売り出した「ふくや」を訪ねました。代表の川原武治さん曰く「食卓で明太子を食べる人は少ないかもしれないが、コンビニのおにぎりや明太フランスパン、スパゲッティで食べる人が多い。聞き方を変えてみると食べると答える人が増えるのではないか」とのこと。

また明太子を食べなくなった理由としては、家庭での食文化の変化も影響しているようです。昔はメニューは一つで、家族で揃って同じ時間に同じものを食べるということが当たり前でした。このことによって以前は食文化や食の習慣が代々伝わっていたといえます。しかし近年“個食”の時代になり、同じテーブルで違うものを食べるようになったことで食の伝統が伝わりづらくなっているそうです。

「“個食”がコロナの影響で見直されてきているので、いろんな伝統食を下の世代に伝えるチャンスがきた」と川原さん。「ふくや」では福岡県内で産まれた子供に明太子をプレゼントするという活動を行っています。また他のメーカーでも福岡市の学校給食の献立に採用されたり、明太子の組合としても料理レシピを考案したり海外でキャンペーンをしたりと明太子を広める取り組みをしています。

福岡県民は、明太子に対する自信や自慢があります。ただ身近になりすぎているので、明太子の良さを改めて確認してみてはいかがでしょうか。
○ふくや博多中洲本店/福岡市博多区中洲2-6-10
電話番号:092-261-2981
 

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう