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理容室 こうのいけ!驚きの安さと速さの秘密


格安料金で知られる理容室チェーン店「こうのいけ」。福岡県内で31店舗、九州・沖縄を合わせると37店舗と、福岡を代表する大型チェーン店だ。カット料金は大人男性1100円・子どもが800円と安さが売りにもかかわらず、全店舗を合わせた年商は13億円!一体なぜなのか。
今回は、低価格で利益を生み出す格安理容室「こうのいけ」の凄さに迫る!

ここがスゴいよ!こうのいけ“回転率の高さ”


お客さんのカットはなんと10分もかからずに完了。そう、こうのいけの大きな特徴が“短いカット時間”!これにより“回転率の高さ”を実現している。

大型店舗では多い日で200人が来店。1時間あたり20人をこなしている計算だ。この“回転率の高さ”こそが、低料金で高利益を生み出す一番のポイントなのだ。そしてそこにはある秘密があった…!

ここがスゴいよ!こうのいけ“独自手法・ECカット”

こうのいけでは、独自の技法「ECカット」なるものを採用している。“EC”とは“Electric Clipper”つまり“電気バリカン”の略。通常はさみで細かく切るところを、電気バリカンを使って一気に素早くカットしているのだ。その早さは、はさみと比べて半分以下の所要時間で済むほど。
ECカットは、時短だけでなく技術者の手首の負担軽減にも役立っている。

ここがスゴいよ!こうのいけ“全社員が同じ技術”


社員全員の技術の均一化を目的に、こうのいけでは新人スタッフの研修を行っている。これは創業当初から続けられてきた研修システムだ。週1回行われ、一人前にカットができるようになるまで1年ほどはかかるという。

ここがスゴいよ!こうのいけ“お店作りのこだわり”


こうのいけは、現在の社長・髙野勝さんの父である正治さんが大阪で創業。1975年、福岡1号店が西新にオープン。2012年、いち技術者から経験を重ねた勝さんが二代目社長となった。
先代の理念や精神、数々のノウハウを引き継いだ髙野社長。特に新規出店に関してはこだわりがあるという。
まず派手な外観は、より多くのお客さんの目に留まるようにと考えられた戦略だ。出店場所も、幹線道路沿い・十分な駐車スペースなど細かいファクターがある。

さらに売り上げをより上げる立地選定の秘訣があるという。まず地図上で場所を決め、OKなら次に視認性(見やすさ)を確認する。車で通るお客さんを誘導するために、車からはどのような見え方になるのか、現地に何度も出向き調査。理想の立地に看板の目立ち具合など、様々な条件をクリアしてはじめて出店を決定するのだ。

ここがスゴいよ!こうのいけ“社員第一主義”

内装のこだわりには、社長の思いが詰まっている。実際に店内で働く社員のことを考え、立ち仕事で疲れるからと、床はクッションがよく効くものを採用している。
また普段から効率よく働けるよう、全社員180人のシフト調整が1人の社員に任せられている。スタッフ1人ひとりの能力、住んでいる場所、交通手段…あらゆる要素を考慮してシフトが組まれるという。
さらには社長自らが給料計算を行う。こうのいけでは、毎月固定給プラス歩合で給料が決まるが、各店長から送られてくる180人分の評価を見て、3日がかりで全員分の計算をしているのだ。それぞれの顔を思い浮かべながら。

物価が高騰する中、こうのいけ一番の特徴である“低料金”はこの先どうなるのか。社長に聞いた。
「地域の皆さまに喜んでいただくためにやっている。最後の最後まで安く提供できるよう、企業努力で頑張っていきたい」

「こうのいけ」が、ラーメン・もつ鍋に続く“福岡新三大名物”になる日も近いかもしれない…!?

(文:軽部 明香里)

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この記事を書いたひと

軽部明香里

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アナウンサー、ナレーター、タレント、記者、そしてライター。東北で生まれ育ち、東京経由で九州へ。大好きな福岡と東京を拠点に活動中。またの名は、訛りすぎるアナウンサー・酒田倉子。時々出身地の山形弁を話す。<br>所属:<a href="https://litomon.jp" target="_blank" style="text-decoration: underline;">リトルモンスターエンターテインメント</a>