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常識を変える!夢のフレッシュジュース

コンビニや自販機の缶ジュースから、店頭で販売される生しぼりのものまで、私たちが気軽に飲んでいる「フルーツジュース」。一般的な「フルーツジュース」は、国が定めるルールに基づき加熱や殺菌処理を施さなければならず、それにより本来の風味・旨味が損なわれてしまう。

「株式会社グランゲート」(大分市)は、その弱点を「W(ダブル)コールド製法」という世界初の技術で克服。「農産品本来の風味、栄養素を保つ、生絞りジュース」という夢のような商品を開発した。

Wコールドの二つの製法とは、低温下での「搾汁」と「殺菌」。搾汁する時の熱の発生を27度以下に押さえることで味や風味、色素や栄養素が壊れるのを防ぐことができる。また殺菌は超低温高圧にすることで微生物やカビを不活性化。これにより、今までは糖度や形の問題で廃棄されていた農産品もジュースとして余すことなく使えることになった。

日本が誇る農産品を素材の味のまま世界へ届けたい。
岡庭真一(49)社長は「Wコールド製法が日本の農業に明るい未来をもたらす」と話す。生産者と一緒に日本の第一次産業を盛り上げたいというグランゲートの挑戦を取材する。
取材先:株式会社グランゲート
担当者:岡庭真一 社長
住所:本社/グランカフェ
〒870-0850 大分県大分市賀来西1-12-3 リンツーガーデンウォーク内
TEL:097-547-8630

取材後記

「Wコールド製法」が世界を変える!
この1フレーズにひかれ株式会社グランゲートへ。

岡庭真一社長と初めてお会いしたとき「神田さん、スイカのジュースって見たことないでしょ?Wコールド製法で作ったから飲んでみてください」と試飲を促されました。
「確かに見たことないけど普通のジュースでしょ?」と半信半疑でグラスに口をつけた途端「このジュースはどうやって作っているんだ?」という驚きと感動に襲われました。

今のところ日本国内では食品衛生法の壁がありWコールド製法のジュースを販売することはできません。それならば海外で展開することで、日本の農作物の魅力を世界に伝えることができるのではと、岡庭社長は常に前向きです。

飲食店の経営者が、常識を変える革新的な技術を普及させようと奔走する姿はまさにバイタリティーの塊。忙しすぎて取材時間を確保してもらうのに苦労はしましたが…。

まだ事業を始めて2年半。これからどんな商品に形を変えるのか、また、Wコールド製法の特徴である旨味、栄養素を損なわないという点がどのようにメイドインジャパンの農産物に還元されるのか…。岡庭社長の今後の挑戦が楽しみです。

(OBS大分放送 / 神田光喜)

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