今週のお題は「回転寿司などで迷惑な撮影行為」にわかを作るとこうなります

毎週水曜日の午後５時過ぎは「よなおしにわか倶楽部」
世の中の動きを、にわかで斬っていきます。
お付き合いくださるのは、博多にわか振興会相談役の志木らん梅さん です。
作ったのは、仲谷一志。
どんなにわかができたかな？

「ああた見たな？『くら寿司』やら『スシロー』やら『はま寿司』やらの飲食チェーンでの迷惑動画がＳＮＳぃ投稿されとる！」
「見た見た。あらぁひどか！ペロペロ舐め回したり、他人の寿司やらパフェば食べたり、醤油直飲みしたりして、もう許されんばい！懲らしめないかん！」
「ネット上ぁ犯人ば晒（さら）したりされとるばってん、中にゃぁ間違いもあったりしとる。そげなやり方じゃ、この出来事の根本な解決せんばい！」
「どげなやり方が良かな？」　
「こげな事する輩ぁ晒す想像力の欠けとるとやけん、いっぺん自分が迷惑行為ばされた店側の立場ぃ立たせて、それば分らせないかん！」
「どげんしたら、店の立場ぃ立たせらるうやろうか？」
「そらぁ『くら寿司』やら『スシロー』やら『はま寿司』の立場ぃ立たせるとやけん、
　開店(回転)させる」

志岐さんの採点　　風刺：3/4　　構成：2.5/3　　オチ：2/3　　7.5/10
講評
　ネット上で犯人ば晒したりすることだけでは根本的な解決にならないという思いは伝わってきます。風刺としては「自分の家庭じゃペロペロ舐め回す習慣のあるとかも知れんばって、」などと皮肉を入れるとよかったと思います。
　構成はネットに晒すだけではなく、根本的には相手の立場を考えさせることが大事ということで話が進んでいます。一貫性はあると思います。
　オチの「開店」は、ややいきなりという感じになっています。もう少し詳しい状況を知りたいところです。「開店」には通常業務で朝オープンさせるという意味と新装オープンの２種類あります。その状況を前段で入れるとオチが分かりやすくなります。
例えば「どげんしたら店の立場ば理解してもらわるうかいな？」「そらぁ朝、オープンする時ぃ立ち会わせたらよか。店が寿司ば提供するスタイルのことやけん、開店（回転）で分かる」などです。
　それから博多弁の話です。「そりゃ」「こりゃ」「ありゃ」はそれぞれ「そらぁ」「こらぁ」「あらぁ」と言います。また、「解決せんばい」などの「～ばい」のイントネーションは上がらずに博多弁では下がります。

おしまいに、志岐らん梅さんのお手本にわかです。

「寿司屋さんで茶碗やら醤油ばぺろぺろ舐める動画がＳＮＳで拡散しとる。被害ぃ遭うた店側ぁ民事と刑事の両面で法的な措置ば取るて言いよんなる」
「そらぁ、当たりまえたい。寿司屋さんも社会的影響やら店内の改装やらば考えたら数千万円から億単位の金額の発生するげなばい。その金額ば相手ぃ請求して相手が払いきらんと思うて自己破産しても支払い義務の発生することのあるげな。ぺろぺろ醤油ば舐めよったあの学生ぁ一生かかってその賠償ばして行くとじゃろうや」　
「へー、そげなことな。そしたら親も子供ぃ対して責任のあるけん、支払いば親がすることもあるとじゃろう？」
「そらぁあるくさ。その時ぁ新札の現金で払いなろうや」
「新札の現金てな。なしな？」
「そらぁ親ぁ子供が成人になるまで育てる義務のあることじゃけん、新券（親権）で取り組みなろう」