日本画の巨匠・東山魁夷の描いた「緑響く」のモチーフとなった茅野市の御射鹿池(みしゃかいけ)。諏訪湖からぐぐーっと八ヶ岳山麓に向かう、標高1500mに位置しています。シャープなカラマツの木々が鏡のように水面に映っている様子は、写真であっても言葉を失うほどの美しさです。
実はこの池、人口の池。農業用水を稲作に適した水温まで温めるための『温水ため池』なんだそうです。池の完成は昭和8年。「それまでは何度も冷害にあってきた」と教えてくれたのは、笹原観光まちづくり協議会でガイドをなさっている武安茂美さん。
御射鹿池の“絵になる”美しさの理由は大きく3つ。
①酸性の水。池に入る水はPHが2.7~3.5で、基本的に魚が住めない、藻も生えない、草も生えない。だから透明度が高い。
②チャツボミゴケ。氷河時代の生き残りと言われていて、酸性水じゃないと生きられないコケです。これがとてもきれいな緑色で、池の底一面に生えている。この緑色にカラマツの緑が重なるので、すごい深緑に見える。(写真は冬のちょい枯れぎみのチャツボミゴケ)
③カラマツ。深緑演出だけでなく、秋は黄金色に。そして、カラマツの三角形が絵になる。このカラマツは戦後、昭和25~30年に植林されたもの。
「自然と人工のものが重なって、この景色が生まれている。単に『自然がきれい』なだけでなく、人間が介在しなかったら、そもそも御射鹿池もないしカラマツもないわけで。不思議ですよね、美しさの生まれる理由って」と、武安さん。こんなお話や、農業用水施設なのだというお話は、堰堤や水路を見ながらガイドさんに教えてもらうとよくわかります~。
武安さんのおすすめは5月~11月。カラマツの林が、明るい黄緑から始まって深い緑へ、そして黄金色に近いような、赤味も含んだような色に3回変わるので、そのたびに全然イメージが違うとおっしゃいます。私、残念ながらの2月末訪問でしたが、白く凍った御射鹿池もいいと思います!
なお、東山魁夷の「緑響く」は、長野市にある長野県立美術館で見られますよ~。


実はこの池、人口の池。農業用水を稲作に適した水温まで温めるための『温水ため池』なんだそうです。池の完成は昭和8年。「それまでは何度も冷害にあってきた」と教えてくれたのは、笹原観光まちづくり協議会でガイドをなさっている武安茂美さん。

御射鹿池の“絵になる”美しさの理由は大きく3つ。
①酸性の水。池に入る水はPHが2.7~3.5で、基本的に魚が住めない、藻も生えない、草も生えない。だから透明度が高い。
②チャツボミゴケ。氷河時代の生き残りと言われていて、酸性水じゃないと生きられないコケです。これがとてもきれいな緑色で、池の底一面に生えている。この緑色にカラマツの緑が重なるので、すごい深緑に見える。(写真は冬のちょい枯れぎみのチャツボミゴケ)

③カラマツ。深緑演出だけでなく、秋は黄金色に。そして、カラマツの三角形が絵になる。このカラマツは戦後、昭和25~30年に植林されたもの。
「自然と人工のものが重なって、この景色が生まれている。単に『自然がきれい』なだけでなく、人間が介在しなかったら、そもそも御射鹿池もないしカラマツもないわけで。不思議ですよね、美しさの生まれる理由って」と、武安さん。こんなお話や、農業用水施設なのだというお話は、堰堤や水路を見ながらガイドさんに教えてもらうとよくわかります~。


なお、東山魁夷の「緑響く」は、長野市にある長野県立美術館で見られますよ~。

□ 茅野観光ナビ →
https://navi.chinotabi.jp/
□ 長野県立美術館 → https://nagano.art.museum/
□ 長野県公式観光サイト → https://www.go-nagano.net/
□ 信州まつもと空港地元利用 → https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

□ 長野県立美術館 → https://nagano.art.museum/
□ 長野県公式観光サイト → https://www.go-nagano.net/
□ 信州まつもと空港地元利用 → https://www.matsumoto-trip.com/airport-arrival/

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