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松本侍@松本館 ~ 松本市

本格的な殺陣の演武を老舗割烹の大広間で楽しめる!それが松本侍!
会場は、松本城から歩いて3分ほどのところにある「割烹 松本館」。明治23年創業の松本館には昭和10年に落成した大広間(国の登録有形文化財)があって、この大広間全体が演武の舞台になります。天井やふすまに描かれた花鳥風月の日本画、床柱のダイナミックな彫刻、欄間の細やかな細工、そしてレトロなガラス照明…。

 

 

 

 

正面は華やかな床の間、反対側は松羽目になってます。

 

 

 

この雰囲気だけでもすごいのに、演武を見ながらお食事やカフェタイムも楽しめるのです。
割烹松本館が提供する旬の食材を生かした創作和食をいただき、殺陣の演武、演武の解説や演者との交流、さらに実際に自分も刀(もちろん模造刀です)を振らせてもらえるし、写真撮影もできるコースが基本ですが、カジュアルに楽しめるカフェタイムも月に2~3回設定されています。カフェタイムは設定時間内に数回の演武が行われる…というものです。

 

松本侍を運営しているのはYouTuberのセゴリータ三世さん。YouTuberなのに地元自治会の副会長でもある不思議な方ですが、セゴリータさんが地元公民館でのイベントで侍チームの演武を見たことがこの企画のきっかけだったとおっしゃいます。「しっかり立ち回りしていて力強くて。もっとしかるべき場所というか厳かな場所で部隊をセッティングさせてもらえれば、もっと松本の街を楽しんでもらえるんじゃないかと思いつきました」とも。

取材した時点で、松本侍を初めて1年ほど。外国人に人気があって、白馬のスキー客も多く体験したのだそう。セゴリータさんが嬉しかったのは、日本の文化を知りたいといって来日したイタリア人が「自分が思い浮かべていた理想とする日本がここあった!渋谷や原宿、六本木ももちろん最先端だけど、自分が見た侍の文化とかがここにはある!」と言ってすごく感動してくれたことだそうです。「僕らがやりたいと思ったビジョンは間違いじゃないな、と思ったんですって。

また、松本侍を始めた時は「100%外国人向けになる」と考えてたそうですが、実際は外国人8割、日本人2割くらいの割合だとのこと。「日本だと演武や殺陣を見る機会はあるけど、客席とステージの距離があったりします。ここは近い距離で楽しむことができるので、日本人のお客さんも楽しんでくださってます。近い位置を小走りで駆け抜けるし、動画や写真を撮ってSNSにアップしてくださってかまいません」とセゴリータさん。

 

 

松本侍の活動の舞台となっている割烹松本館の女将・宮澤裕佳理さん。「実は、大広間をご覧いただくのも、お食事に来てくださる方に限るっていう考え方が以前はありました。それがお客様への義理だとも思ってました」とおっしゃいます。それが変わったのは、コロナの時期に「松本市建築美術祭」という催しの作品展示会場に選ばれたことだったそうです。「新進気鋭の工芸作家の作品と一緒にお座敷を楽しんでいただく、古い建物を楽しんでいただくっていう、そういう試みで、その時たくさんの方がおいでになって、コロナの時期に、寒い暖房も効いてない部屋でお座敷をずーっとご覧になってる方がいて。建物のチカラってすごいなって、すごくその時に思ったんです。だったら、それはもういろんなことがありじゃないか!ってことで、カフェタイムだったり松本侍さんだったり、そういう方向に割とすーっといけたっていう」と、教えてくれました。
老舗のいいところを大切にしつつ、新しい流れにチャレンジをする松本館。女将さんは「松本城から松本館への人の流れをもっと作りたい」と意気込んでいます。働き方問題もあって、板場を動かさずに大広間を活用する…、大広間をレストランのように活用する…とかに発展していけないか、策を練っていらっしゃるようです。「松本侍などを機会にカフェにも来ていただいたり、カフェを機会に松本館に来ていただいたり、カフェを機会に両家の顔合わせや結婚披露宴に使っていただいたり…。みなさん『あそこはどんなトコなんじゃ?』っていう感じがおありなんです。入ってみないとわからないので。やっぱりいろんな機会を通して入っていただいたコトで使っていただける選択肢に入ったのかなあって思います」ともおっしゃいます。


老舗割烹で松本侍の殺陣パフォーマンスを満喫してください。庶民にとっては羨望の大広間やこれまた登録文化財のお手洗いなど、建物も楽しめます。

 

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