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コンクリートに緑の木々を ~河川を変えるネコヤナギの力~

昭和30年代頃から、日本の河川では水害対策を中心に考えた頑丈なコンクリート製の護岸が次々と作られていった。しかし、植物が生育しにくいコンクリート護岸には虫や魚の住みかがなく、生態系への影響を与えるという問題があった。


いわゆる「緑化ブロック(植物が生育できる構造のブロック)」の開発も進んでいるが、施工するためには既存のコンクリート護岸を撤去する必要があるため、莫大な費用と期間がかかってしまう。そこで登場したのが、松本技術コンサルタント(大分県中津市)が開発した「ネコヤナギ・エコ工法」。コンクリート護岸に穴を開け、直接「ネコヤナギ」を植え付け、緑化させる工法だ。コンクリートを残すことで、治水と緑化の両方を実現できる。

ネコヤナギは、全国の河川の中流域から上流域に自生する低木の樹木。社長の松本邦男さん(65)は川辺の岩盤に自生するネコヤナギのたくましさを見て「これならいける」と確信し、開発に至った。
これまでの一般概念ではコンクリートに植物を植えること自体が不可能と思われていた。それを可能にした「ネコヤナギ」の持つ様々な特性、そして工法として完成するまでの苦労とは?
松本技術コンサルタント株式会社
住所 大分県中津市大字上池永1285-10
TEL  0979-23-3636
FAX  0979-23-4139
その他の情報 http://www.matsugc.co.jp/

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