PageTopButton

ヘラクレスしか育てない~世界一のカブトムシブリーダー~

ビジネス
宮崎県延岡市北浦町に住む河野博史さん(46)は、世界最大のカブトムシ、ヘラクレスオオカブトの繁殖を手掛け、昨年、世界最大級の171ミリのヘラクレスを羽化させた。平均で140ミリ程度、国内で飼育された中で、最大が167ミリと言われていたことから、河野さんの育てたヘラクレスは世界で最も大きいと称され、その価格はネットオークションで300万円の値が付いた。

飼育方法は、ヘラクレス以外の飼育には「感覚が鈍るから」と一切、手を出さない。 23度に室温管理された虫部屋にはハエ1匹侵入させない。

きのこ栽培用のかくはん機で幼虫用の土を作り、ワインセラーを改造してメス限定の保存庫として使っている。
土の品質管理と温度管理がより大きい個体を生み出す秘訣だ。
飼育を始めて9年、現在年間300匹のヘラクレスを羽化させるまでになった河野さんの飼育法を多くのブリーダーが学びたがっている。

この度、カブトムシブリードの熱が高まっている台湾からオファーがあり、ムシ展で飼育法の講演をすることに。
「自分で価値あるものを作り出したい…」ヘラクレスに魅せられた男の磨き上げた技術と情熱を追う…。
<取材先データ>
会社:Hiroka D.H.H World
担当者:河野博史さん
住所:宮崎県延岡市北浦町古江20

取材後記

番組を制作するにあたり、主人公である河野博史さんのヘラクレスブリードへの 強いこだわり=ヘラクレス愛をどのように表現するかが重要なポイントとなりました。 河野さんの協力もあり、ヘラクレスオオカブトの ①交尾シーン、②卵からの孵化、 ③幼虫からサナギへの蛹化、④サナギから成虫への羽化 と ヘラクレスの一生の全てを映像でお伝えできたことは良かったと思います。 カブトムシやクワガタのブリードは、マニアックな世界ですが、現在、台湾やタイ、 ドイツなど世界中に広がっていて、今後、トップレベルのブリード技術を持つ、 日本人ブリーダーが世界で活躍する日がやって来るかも知れません。

「交尾のシーンを狙うが…なかなか始まらない!」

担当:MRT宮崎放送 福田英俊

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう