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受粉”請け負います! ~ミツバチ供給地・沖縄~

「ブンブン聞こえると安心する」。農家の方々が口を揃えて言う生物がいます。 それは、ミツバチです。ミツバチが蜜や花粉を求めて花から花へ飛び回る事で、農作物は“受粉”し、実をつけます。露地栽培であれば、野生のミツバチが受粉を担ってくれますが、ハウス栽培の場合はミツバチの巣箱を設置して、受粉を手伝ってもらわなければ収穫につながりません。農業とミツバチは、実に密な関係!その経済的な貢献額は、約1056億円とも試算されています。 “受粉”を請け負うミツバチ、その一大供給地となっているのが、国内で唯一、亜熱帯気候に属する「沖縄」です。

ミツバチは、気温15度を下回ると活動が休止状態になり繁殖できません。その点、気候が温暖な沖縄は、年間を通してミツバチの活動が可能!冬でも女王蜂が元気に産卵し、花粉を運ぶ働きバチを増やすことができるのは、日本国内で沖縄だけです。 世界的に原因不明のミツバチ不足が発生し、農業への影響が懸念される中、ミツバチの供給地として期待される沖縄。

年間およそ1万箱のミツバチが、沖縄から全国各地の栽培農家のもとへ飛び立ちます。 ミツバチを必要とする農家のもとに確実に届けたい沖縄の養蜂家たちの奮闘記!
<取材先データ>
会社名:おきなわ Bee Happy
担当者:三浦大樹さん
住所:沖縄県名護市饒平名

取材後記

園芸ハウス内にひびく、羽音に圧倒されました!
沖縄のミツバチが冬の山形で活躍していると聞き、訪問したサクランボ農家。
いざハウスに入ると…何千匹もの羽音が、ブンブンと!
蜜や花粉を求めて花に夢中になっている姿が、なんとも愛らしい!
私はこれまで「刺されるのが心配」など、ちょっとミツバチに対して苦手意識がありましたが、今回取材でハチと触れ合ううちに、防護用の面布をかぶらなくても平気になりました。

今、養蜂家・三浦さんの住む屋我地島では、地域で植えたヒマワリがもうすぐ満開に。島の子ども達が、巣箱を畑に置いて、はちみつを収穫する予定です。
ミツバチのことを意識することで、道端の花も街路樹も、周囲の自然が、とても大切な存在にみえてくるから不思議ですね。
こうした気持ちの変化が、日本の農業を支えていく…小さなミツバチから壮大な物語!わくわくします。

皆さんの周りには、ミツバチいますか?
ぜひミツバチでBee Happy!

担当: RBC琉球放送 比嘉チハル

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