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紙が彩る“新感覚アクセサリー”

おしゃれに敏感な女性たちが今、注目しているアクセサリーがある。 沖縄発で全国に展開する勢いの100%紙でできたネックレス、その名も「ペーパージュエリー」。 あのディズニーともコラボして大人気だ。

今年の夏、福岡県のデパートでPOP UPショップを開けば女性たちが噂を聞きつけ次々と訪れた。  まるで何もつけていないかのような軽さ。
革を練り込んだ特殊な合成皮革紙を使っているため、耐久性や耐水性を持つ優れもの。
しかもリーズナブルな価格。だがその美しいデザインは目の肥えた大人の女性を魅了する。
この斬新なアクセサリーを作り出したのはデザイナーの古堅(ふるげん)ちひろ、32歳。実は彼女は金属アレルギーでアクセサリーをつけることができない。けれどおしゃれを諦めたくない。 そして自分と同様の悩みを持つ人たちのためにもアクセサリーが作れないか。

そんな思いの末に行き着いたのが紙のアクセサリー、「ペーパージュエリー」だった。
500種類もの中から選びだした紙、50パターン以上の試作を経て生み出したジョイント部分、 最新鋭のレーザーカッターが可能にした細く繊細なカッティングと全てがオリジナル。古堅の思いとその技術を紹介する。
<取材先データ>
会社名:VIVACE(ヴィヴァーチェ)
担当者:伊是名淳(いぜなあつし)
住所:沖縄県那覇市首里石嶺町4-318
TEL :(098)887-6600
HP:http://www.vivace-life.jp/ その他:
E-mail: info@vivace-life.jp 月曜休
取り扱い店舗についてはHP内のSHOP LIST参考 http://www.paperjewelry.jp

取材後記

ペーパージュエリーを初めて見たのは5年以上前のことでした。番組に出てくる買い物客と全く同じ反応。
素材が全く分からず、「なにこれ?」。  古堅ちひろさんが作っているアクセサリーだと聞き、若い女性が見たこともないものを作り出していることに驚きました。
夏になると強烈な日差しと暑さで金属アレルギーを起こす化学物質過敏症の私にとって、このアクセサリーこそ救世主に見えました。

そうか、紙ならば!とその発想と優しい視線が嬉しくて購入して以来、関心をずっと持ち続けてきました。
金属アレルギーの人のため(デザイナー自らのため、もあり)にスタートしたペーパージュエリーは今やそれだけの魅力ではありません。
デザインの複雑さ、繊細さ、そしてオシャレさがプロダクトとして認められつつあります。
福岡のデパートでの販売では(取材拒否の女性も含めると)映像にあるように、次々と切れ間なくお客さんが足を止めていました。
紙でありながら安っぽさもなく、試着をした女性は「これ、いただくわ」といくつも手にして購入する姿。軽くて手軽でオシャレ、人と被らない。
大人の女性にペーパージュエリーは確実に受け入れられていました。
すでに数多くのメディアやブログで取り上げられているペーパージュエリーですが、その陰に実は「これは売れる!!」と直感した敏腕プロデューサーが。

彼が芸大生の古堅さんをデザイナーとして磨き上げてきたことや、 レーザーカッターという最先端の機器が使われていることや、実はそのレーザーカッターは刺繍工場の技術という、 今まで取り上げられてこなかった秘話を紹介したいと思ってきました。 残念ながら製造している工場の情報は番組内であまり出せませんでしたが、 西村さんの「(アレルギーの女性の)役に立っているなら制作冥利に尽きる」という言葉が印象的でした。 これからも進化が止まらないであろうペーパージュエリーの「すごさ」「発想」を見ていただきたいと思っています。
担当:RBC琉球放送 土江 真樹子

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