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街を元気にする映画館

基地の街・沖縄市コザへ行く機会があるなら是非立ちよって欲しい場所がある。街の小さな映画館「シアタードーナツ」だ。カフェスタイルで、美味しいドーナツを食べながら映画鑑賞ができる。上映作品は全てオーナーの宮島真一さん(46)のセレクション。

ドキュメンタリーが多く、リクエストがあれば一つの作品を1年間ロングラン上映することもある。作品のテーマに合わせてトークイベントを行うなど映画の魅力を掘り下げる企画が評判だ。映画館をこよなく愛し、映画のチカラを信じている宮島さん。ライフワークとして「月に一度は映画館で映画を見るライフスタイル」を呼び掛けている。

他の飲食店や公共施設、アーティストなど近所の仲間たちとコラボレーションして街を盛り上げるうち、大学のゲスト講師を頼まれるようになった。ネットやDVDで自宅でも映画を見る事が出来る時代に、映画館へ足を運ぶ楽しみとは!?映画のチカラを何倍にも引き出して地域に貢献するノウハウを公開!
■取材先
会社名:シアタードーナツ・オキナワ
担当者:宮島真一
住 所:沖縄市中央1-3-17
電 話:070-5401-1072
その他:上映チャージ 一般1320円 ドーナツ150円~、ドリンク350円~
年始年末をのぞき年中無休

取材後記

今回取材したシアタードーナツは、沖縄市コザにある小さな映画館。映画の目利き・宮島真一さんがお勧めする「映画のセレクトショップ」だ。

それぞれの作品に思い入れがあるからこそ可能な限り上映前に「前説」をし、上映後は観客とユンタク(おしゃべり)して感想を分かち合う。アットホームでコミュニケーション重視。リクエストがあれば一つの作品を1年間上映し続けたりもする、個人経営ならではの自由さが楽しい。

もしシアタードーナツで映画を見るなら、ぜひトークイベント付きの上映を体験してほしい。毎回、作品のテーマと関連するゲストをチョイス。上映後すぐに話を聞くことで理解が深まり、意見や感想をシェアすることで考えさせられるなど、なかなか濃い体験が待っている。私がシアタードーナツに初めて行ったのも、トークイベントつき上映だった。アメリカの刑務所で撮影されたドキュメンタリーで、監督本人と沖縄市少年院の院長(!)がゲストであった。どこか遠い世界のように感じていたストーリーが、トークのお陰でぐっと身近な問題として感じられるようになり、その印象の変化に自分でびっくり。そして映画館という場が持つポテンシャルの大きさに感動。取材へと繋がった。
担当:RKB毎日放送 井上 真喜

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