冷凍できない食材はない⁉食材の鮮度も旨味も逃さない！最強冷凍術とは？

まず教えていただいたのは料理家で管理栄養士の沼津りえさん。
沼津さんの冷凍術とはなんと「野菜をまるごと冷凍する」だけ！トマトも玉ねぎもピーマンもジャガイモも、まるごと冷凍して調理するというもの。
冷凍する時は水気は禁物ということで、洗わずに軽く拭いてポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて結び冷凍します。冷凍保存期間の目安は約1か月、この間に野菜を使い切れば大丈夫です。

この冷凍野菜を使った時短でカンタンなレシピをご紹介！
冷凍野菜はさっと洗って、凍ったまま調理するのがポイントです。

①油をひかずに冷凍ピーマンを丸のままフライパンにのせて点火します。
②しばらくすると水分がじわっと出てくるので、全体が柔らかくなったら塩コショウと油を少し加えて焼き上げます。
 

①凍ったままのピーマンを1/2にカットします。
②中の種をとってフライパンに並べます。
③この中にチーズを合わせた卵液とウィンナーを一緒に流し入れて蒸し焼きします。

①冷凍トマトを水に2~3分浸した後、皮をむきます。
（冷凍することで皮が剝きやすくなっています）
②凍ったままカットして、バジルをちぎって入れ塩コショウを少々いれます。
③そこに茹でて流水で洗ったパスタをあえればできあがり。仕上げにオリーブオイルをかけてもOK。

冷凍すると水分がでやすいので煮込み用のソースにも最適です。皮もツルっとむけてすぐにほぐれるので水煮缶よりも時短でソースを作ることができます。
旨味の調味料などは使わずに、味付けは塩コショウと醤油のみ。少し煮詰めるといいとろみがつきます。
このソースにチキンを入れれば、チキンのトマト煮もできちゃいます。

①冷凍ゴーヤーを苦いワタと一緒にカットします。
②フライパンで種もそのままでソテーします。
③水分がとんでしんなりしたら、オリーブオイルと粉チーズ、ピザ用チーズをかけてカリっと仕上げます。

続いて教えていただいたのは福岡を拠点に全国各地、さらに海外でも活躍する自称空飛ぶ料理研究家の村上祥子さん。50年間で作ったレシピの数がなんと55万点以上にもなり、大学に資料文庫ができたほど・・・
そんな村上先生が栄養バランスを考えておこなっているのが、あの黒柳徹子さんも大絶賛したという「1人分の冷凍パック」。村上先生曰く「冷凍できない食材はない！」とのことで、納豆や卵焼きまで冷凍できるのだそう。

村上先生の著書「凍ったまますぐ使える「冷凍パック」」には、たった4分チンするだけでおかずにもスープにもなる、簡単に作れるお手軽ミールキット30種類とそのレンチンレシピが紹介されています。
食材の組み合わせは自由ですが、野菜を合わせて100g、肉や魚、大豆などのタンパク質・50gを1パックにいれ、この1パックとご飯だけで健康的な1食分の栄養がとれるんだとか。
冷凍パックはレンジでカンタンに好きなレシピにアレンジすることができます。例えば耐熱容器に移した冷凍パックに水と味噌を加えてレンジにかけるだけで具沢山の味噌汁が完成！というように簡単に調理ができるんです。
また余ったお惣菜や缶詰などを1回ずつパックして冷凍しておけば、味付け次第で和にも洋にも、アジアンテイストにも変身します。そして1人暮らしの人にはもちろん、家族の帰宅時間がバラバラでも、それぞれにチャチャっと出来立ての美味しいご飯をだせちゃいます。

この「1人分冷凍パック」を使ったアレンジレシピをいくつかご紹介します！

①凍ったままの食材を耐熱容器に移します。
②軽くラップをかけてレンジで4分チンします。
③熱々の具材に氷、溶けやすい液体味噌をいれて混ぜます。
④混ぜたものを温かいご飯にかければ完成。

①凍ったままの食材を耐熱容器に入れ、かたくり粉も一緒にあわせた調味液をかけます。
②レンジ600wで5分チンすれば完成。

ブロッコリーも下茹でなしで生のまま冷凍OK。冷凍しておけば色が変わりやすいブロッコリーも1か月は大丈夫です。冷凍することで野菜の旨味がいきているので、チャプチェ以外にも、パンにサンドしてマヨネーズをかけてもおすすめです。

①凍ったままの材料を耐熱容器に入れ、レンジ600wで4分チンします。
②しょうゆ、ごま油を加えてあえれば完成。

①材料を耐熱容器に移し、調味料をいれます。
②レンジ600wで6分チンすれば出来上がり。