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食べて森を育てる“延岡メンマ”

面積の80%が山林の宮崎県延岡市。
そこで新たな特産物が開発された。それは「延岡メンマ」
ラーメンのトッピングに乗っているメンマの99%は中国・台湾からの輸入物だが「延岡メンマ」は純国産。
しっかりとした食感に深い味わい・・・
おいしさだけではない。このメンマ放置竹林という社会問題を食べる事で解決するというテーマのもと生まれた商品なのだ。

製造販売しているのは「ローカルバンブー」
代表の江原太郎さんが東京からUターンし3年前に立ち上げた。
延岡メンマはタケノコとして収穫の時期が過ぎてしまい2メートル程伸びた幼竹(ようちく)を原料としている。通常は伐採し廃棄にされる幼竹に江原さんはメンマの材料として活路を与えた。
「食べる事で竹林は整備され放置竹林の解消につながる。放置竹林は宝の山」と江原さんは言う。
おいしさもさることながら、その取り組みを認められANAファーストクラスの機内食に2回連続選ばれるなど注目を集めている。

更に江原さんの延岡メンマは料理人たちをインスパイアー。
ユニークなメニューが誕生し食通をうならせている。
「おいしく食べて森を育て地域も元気に!」アイデア社長の思いに迫る。

会社:ローカルバンブー 
担当者:江原太郎さん 
住所:宮崎県延岡市上三輪町3401-39 
HP :https://nobeokamenma.com/ 
インスタ:@nobeokamenma

取材後記

“そこで見つけたのは、放置竹林という名の逸品でした。
さ、ごはんにしましょう。
あなたの食欲が、延岡の森を育てます。”
これは今回取材させてもらったローカルバンブーのコンセプト。
このフレーズに惚れ、取材が始まりました。
延岡メンマは本当に食感が面白い!普段口にするメンマの食感と全く違う。
「このメンマを食べると他のメンマ食べられなくなる」というスタッフが出たほどです!
醤油・味噌・ラー油3種類それぞれ個性的。食べ比べるのも楽しいメンマです。

この仕事をするまでメンマは竹でできている事も知らなかったと江原さんはいいます。
春先は毎日朝6時に山に入り幼竹伐採。
1本の幼竹の重さは5キロ弱。それを抱え傾斜を何度も往復…脱帽です。
そんなバックグラウンドを思いながら延岡メンマを味わってはいかがでしょうか?
 

(MRT宮崎放送  下原口 塔子)

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