今や日本を代表する文化の一つともいえる「アニメ」。その人気は国内のみならず、世界中でブームを巻き起こしている。
そんなアニメを語るうえで外せないのが、声優の存在だ。声優は、登場人物に声を乗せるのではなく、魂を吹き込むと言っていいだろう。日本のアニメの特徴である、繊細で色彩豊かな美しい画に加え、息遣いまでこだわって表現されたキャラクターの声。私もアナウンサーとして自分の声を使う仕事をしているが、作品ごとに全く異なる声色を使う声優さんの仕事には毎回驚かされる。
そんな声で魂を吹き込む瞬間を目の前で見られるイベント「こえフェス2026」が、来年1月10日に福岡市のパピヨン24ガスホールで開催される。誰もが知る国民的アニメのキャラクターなどを演じる大人気声優の関智一さん、鬼頭明里さんを福岡に招き、お二人も出演しているRKB制作のラジオドラマ「空想労働シリーズサラリーマン」とのコラボイベントを行う。この日のために書き下ろされた脚本を使い、生で役を演じていただくという、ここでしか見られない演出となっている。お二人とRKBアナウンサーの「声」を使ったバトルも見どころの一つだ。出演する私は「負けたくない」という思いと同時に「学びたい」という気持ちもある。今から楽しみで仕方がない。
11月1日(土)毎日新聞掲載
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