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【開催レポート】樋口聖典による「がんばらないPodcast入門」講座

2026年8月28日、北九州市小倉北区にて、Podcast Lab. Fukuoka(以下、ポキャラボ)主催の初心者向けポッドキャスト講座を開催しました。講師は、ポキャラボのアドバイザーである樋口聖典さん。「50本続けるための番組の作り方」をテーマにたっぷりお話ししました。本記事では、その講座のエッセンスをウェブ記事としてレポートします。

面白い番組を作る前に、やめない番組を作ろう

講座の冒頭で樋口さんが一番に強調したのが、「面白い番組を作る前に、続けられる番組を作ってください」というメッセージです 。ポッドキャストはスマートフォンが一台あれば無料で簡単に始められる反面、継続が難しく、最初から真面目に作り込んだ人ほど疲れてやめてしまう傾向があるそうです 。まずは週1回の配信を1年、つまり「50本」を目標にし、50回やっても嫌にならない方法を選ぶことが重要だと語られました 。

がんばらなくても続く「テーマ」と「座組」

番組の寿命を決める大きな要素が「テーマ選び」です 。流行しているから、あるいは仕事に役立ちそうだからと無理に勉強が必要なテーマを選ぶと、毎回の収録が苦しくなってしまいます 。番組がなくても普段から考え調べたりしていることや、単に「雑談したい」という関係性そのものをコンセプトにするのも立派なテーマになるとのことです 。

また、誰とやるか(座組)も非常に重要です 。「面白い人より、予定が合う人」を選ぶのが長続きのコツであり、収録よりも日程調整に疲れて番組が静かに終わってしまうことを避けるべきだと樋口さんは指摘します 。毎回ゲストを呼ぶのは負担が大きいため、固定メンバーを軸に時々ゲストを呼ぶ形が初心者にはおすすめだそうです 。

クオリティは住居と同じ

「高級マンションに住むと古いアパートに住みにくくなるように、一度上げたクオリティは下げにくい」という言葉には、多くの参加者が深く頷いていました。細かな編集やBGMなどを豪華にすると、それが次回からの標準になってしまいます。目指すべきは最高品質ではなく、50回繰り返しても無理なく継続できる範囲での品質です 。

機材についても、いきなり高価なものを買う前に、まずは手元のスマートフォンで一本録ってみることが推奨されました 。また、録音環境はマイクの性能よりも「空間」が重要であり、カーテンや布製品の多い、声が反響しない場所を選ぶだけで音質は大きく改善するそうです 。

台本は読むものではなく「お守り」

初心者にとって「話が止まること」は大きな不安ですが、一字一句書かれた完成原稿を用意すると、棒読みに近づいてしまいます 。台本はすべてを支配する設計図ではなく、迷った時に戻れる「お守り」として用意するのが良いとのことです 。箇条書きと字下げで構造を作り、相手の反応に合わせて自由に話す余白を残すことで、安心感と自然な会話を両立できます 。

再生数に支配されず、「声のSNS」として楽しむ

配信を始めるとどうしても気になってしまうのが再生数ですが、「数字が番組のバロメーター」になってしまわないよう注意が必要です 。ポッドキャストをテレビのような「メディア」と捉えるのではなく、友人へ近況を交わす「声のSNS」くらいに考えてみましょう、と樋口さんは提案します 。

仮に公開後7日間のダウンロード数が「27回」だったとしても、27人もの人が一つの教室に集まり、自分の話を聞こうとしてくれていると考えれば、それは表示された数字以上に立体的で価値のある事実です 。

最後に番組を救うのは「仲間」

講座の最後には、ポッドキャストを続けるための強力な支えとなる「仲間」の存在について語られました 。同じ時期に始めた人の番組を聞いて感想を送り合ったり、一本公開したこと自体を「えらい」と互いに祝い合える関係を作ることが、孤独な配信作業を乗り越え、番組を長く続ける最後の支えになるそうです 。

Podcast Lab. Fukuoka では、今後も音声配信に挑戦する方を応援するイベントを企画していきます。まずは手元のスマホで、記念すべき1本目を録音してみませんか?

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