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R調査班…3400トンのごみの山を放置された男性

 


「リサイクル」という言葉の通り、倉庫の中には大量のプラスチックなどが置かれていた。

「スーパーのかごですね、子供用のイスが無造作に置かれています。縄が上までずっとあります。これは車のフロント部分ではないでしょうか」(RKB植高貴寛)


また、国際的な環境意識の高まりから、主な取引先だった中国がプラスチックごみなどの輸入を規制したことで、「在庫が行き場をなくした」という。


永田さんは、業者側に再三撤去を求めたものの、経営者は「ごみではなく資産だ」と主張し続けた。結局、この業者は去年破産し、業者が言う「資産」がこの土地に残った。

「出て行ってもらった以上オーナーの責任になるので、もちろん理不尽な思いはあるんですけど…」(土地を所有する永田さん)

処理業者に依頼してすべてを撤去するには数千万円もの費用がかかる。永田さんは仕事の合間を見つけては、プラスチックなどをトラックに積み込み、無償で引き取ってくれる大牟田市の業者に運ぶ。
「片付けないと土地を売ることも活用することもできないし、正直お金がない。できることを考えながら前向きな気持ちにならないと力が出てこない。もっていけるものだったり、ひきとってもらえるものを一つ一つ見つけて、減っていることを見ながら、進んでいるような感じ」(土地を所有する永田さん)

 

 

「もちろんやっぱり苦しい思いにはなるんですけど、残されたものをどう責任とっていくことしか正直考えれない。ただ一気にというのは僕の力では難しいので、できることを探してやるしかないという気持ちです」(土地を所有する永田さん)

3,400トンもの膨大なごみを自分の土地に放置された永田さん。撤去費用は4,000万円近くになる見通しだ。

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