小さいころ、ぼくはずっと泣いていた。
そんな時なぐさめてくれるおじいちゃんの口ぐせは「男は泣くな」だった。
大きくなっても泣いていた。
でも小さな声で、ぼくの心は、「分からない、無理」だけだった。
その時久しぶりになつかしい声が心を明るくした。
その声は「男は泣くな」と言った。
ありがとう。


普段なかなか口にできない感謝の言葉を140文字に込めた手紙、それが「ありがとう~こどもたちの世界一短い感謝状~」です。
感謝の気持ちを伝える相手は、お父さんやお母さん、友だちなどの「人」から、ランドセルのような「物」までさまざま。
こどもたちの感動的な「ありがとう」に涙、ユニークな「ありがとう」には思わず笑いがあふれること間違いありません。
作品は福岡県内各地の小中学校から募集しています。
新型コロナウイルスの影響でこどもたちの生活も一変し、こどもの心身にも大きな影響を与えたはずです。
31回目を迎えた「ありがとう」は、子どもたちが日常とは大きく異なるコロナ禍で感じた「ありがとう」も紹介していきます。
応募作品はRKBラジオ「Toi toi toi」(月曜~木曜)・「Weekend Live あんたっちゃぶる」(金曜)の
番組内とこちらのホームページで毎週ご紹介していきます。
小さいころ、ぼくはずっと泣いていた。
そんな時なぐさめてくれるおじいちゃんの口ぐせは「男は泣くな」だった。
大きくなっても泣いていた。
でも小さな声で、ぼくの心は、「分からない、無理」だけだった。
その時久しぶりになつかしい声が心を明るくした。
その声は「男は泣くな」と言った。
ありがとう。
世界中の様々な建物、ありがとう。
今は人が近寄らない建造物も、植物と一緒になって、不気味でありながらも美しい姿を魅せてくれている。
そんな風景をみていると、物語の世界に入ってしまったようでとてもわくわくする。
私が世界の国々に興味をもつきっかけをつくって、楽しませてくれてありがとう。
大好きなじいじへ
会えなくなって四年たつけど、ぼくはじいじのことをよくおぼえているよ。
じいじのかじゅ園に行った時、手おし車にぼくをのせてみかん山の上までつれていってくれたよね。
いつもよごれた作業着だったけどじいじのぶどうはとてもおいしかったよ。
いつも見守ってくれてありがとう。
櫂生君。
エジプトに行っても僕と仲良くしてくれてありがとう。
君のお陰で、エジプトの挨拶の仕方や、生活を知ることが出来たよ。
外国に手紙を出したのも初めてで、君の話を聞いていると、自分もエジプトにいるかのようで、僕の世界も広がったよ。
これからもたくさんいろんな話を聞かせてね。
ぼくには、7才年下の妹がいます。
妹が生まれて、ぼくはお兄ちゃんになりました。
妹をだっこすると、ふわふわでいやされます。小さな手は、ぷくぷくしてかわいいです。
「にいに。」とよぶ声が大すきです。
ぼくは妹に感しゃじょうをおくりたいです。
ぼくの妹に生まれてきてくれてありがとう。
私が感謝したい物は、祖父母の家の梅の木です。
花が咲く時期には鳥が飛んできてかわいく鳴いています。
梅ちぎりで木に登るときはわくわくするし、とれた梅で作る梅干しや梅シロップはおいしいです。
私は家族を笑顔にしてくれる梅の木が大好きです。ありがとう。
9さいの誕生日に、ねったい魚をかってもらいました。
2ヶ月もすると、葉の中に赤い小さな生き物。
なんだろうと思って見てみると、赤ちゃんです。
さいしょはずっと水草にかくれていたけれど、なれたら出てくるようになった。
これからエサをあげることや大きくなっていくのを見るのが楽しみです。
僕はありがとうを言いたいのは、数です。
数がなければ、今の時間も分からないし、ものの値段を表すこともできません。
また、数はとても美しい世界を見せてくれます。
例えば、「オイラーの等式」です。
これが成り立つと分かったときは、感動しました。
数よ、ありがとう。
僕が感謝したいのは、「涙そうそう」という歌です。
夏川りみさんの「涙そうそう」は僕の一番のお気に入りの曲です。
この曲は僕をなぐさめたりはげましてくれます。
特に「晴れわたる日も雨の日も」という歌詞が大好きで歌声のやさしさが夏の日にもぴったりだと思います。
歌が終わると感謝の気持ちがわいてきます。
ぼくが感謝したいのは「虫」です。
虫はぼくといっしょにあそんでくれます。
くさむらにかくれたりします。学校のはたけや中にわにたくさん虫がいます。
バッタやかまきり、ときどきとかげもつかまえます。
ぼくは虫とあそんでいるとおもしろい気もちになります。
いつも、いっしょにあそんでくれてありがとう。