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福岡No.1ピザチェーン!「ピザクック」勝利の方程式

福岡生まれ・福岡育ちの宅配ピザチェーン「ピザクック」。

現在、福岡・佐賀で33店舗を展開し、その年商は36億円!大手ピザチェーンを抑え、福岡エリアナンバーワンに君臨する。
そんな福岡を代表するピザクックの、勝利の方程式を大調査した。

勝利を引き寄せる「変革」

まちの中に数多く存在する宅配ピザ店。全国チェーン企業の活躍も確認できるが、ここ福岡では地元企業の活躍もめざましい。「ピザクック」はその味、そのサービスの充実度で他社に差をつけ、売り上げシェアを伸ばしているのだ。

そのサービスとは??

カイシャテインメントスタッフは、ピザクックのサービス手法、強さの秘密を取材した。宅配ピザにとって最も重要なこと、それは、「熱々で届ける」こと。ピザクックでは、「熱々男届け(あつあつおとどけ)」という独自の宅配技術がある。その秘密はバイクの荷台に。熱々のピザを特注の板を間に挟み、温度を下げない工夫がされていた。配達だけでは無く、お持ち帰りも工夫が。専用の持ち帰りバッグに“カイロ“を挟み込み、温度を下げない工夫が・・実際にスタッフが武田アナのいるRKB本社まで宅配してみたところ、「熱々」を確認!

メニュー開発も独自色がうかがえる。その日は地元明太子メーカーふくやの川原社長の姿が。この春、新メニューにふくやとのコラボピザを開発し、販売開始。ユーザーを飽きさせない開発に手を抜くことが無い企業姿勢が見えた。ピザクックは、実は岩田ダイナースが母体。岩田ダイナースは、多くの食材を取り扱う企業。どの素材がピザに合うかは熟知しているカイシャなのだ。

企業姿勢はこんなところにも・・・・実は「チラシ」をよく見ると、お客様からの声を募集しているスペースがあった。ピザクックは、客からの意見を吸い上げるためにもチラシは有効だという。

先代社長の岩田会長は、今も会社の掃除を自ら行う。現社長、原野氏は自ら新人研修で岩田イズムを伝授。企業は人なり!人材教育も熱心に行っている。ここにも、福岡NO1の理由を感じることができた。
ピザクックの運営会社「イワタダイナース」ピザクック事業本部の原野拓郎社長に話を聞いた。

社長曰く、キーワードは“変革”。
例えば生地1つとっても、食感・喉ごし・味わいなど日々進化させている。ダントツ人気のレギュラークラストは、福岡県産小麦を100%使用。2021年に開発した湯種製法で作られた湯捏粉をプラスし、更なるフワフワ・モチモチ食感を生み出した。

トッピングに使われる福岡県産食材にもひと手間を惜しまない。例えば葉物野菜は、市場から送られてきたものをそのまま生地に載せるのではなく、水を吸わせて蘇生させてから使っている。

宅配ピザの「こだわり」

素材にこだわり、味にこだわり、鮮度にこだわるピザクックだが、宅配ピザだからこそのこだわり“アツアツピザ”を届けるための確かな方程式をも確立している。

ピザを熱い状態のまま宅配するシステム、その名も「熱熱男とどけ(あつあつおとどけ)」!

宅配の際、以前はピザの下に1枚だけ敷いていたアツアツプレートを上下2枚に増やし、ピザをサンドイッチ状に挟むことで、宅配ピザのウィークポイントを克服し、アツアツ感を倍増させた。

「お客さん」が変革のヒント

様々なアイディアを駆使し、福岡エリアナンバーワンに君臨する絶対王者。そんなピザクックの方針を決めているのはなんと、“お客さん”だという。

「今進めている変革のほぼ100%は、お客様のアンケートから繋がっている」と社長。データよりも、お客さんの生の声がとても参考になるそうだ。

アンケートには、お褒めの言葉やお叱りの言葉など様々な意見が寄せられ、最重要課題として戦略会議にかけられる。
例えば、そんなアンケートから生まれた最新アイテム「熱熱男渡し(あつあつおわたし)」。メーカーと共同開発した、何度でも使えるテイクアウト用保温バッグだ。

加えてデリバリー専用のカイロまで用意し、極力適正な温度が保たれるよう工夫している。

「グループ」の強みを最大限に発揮

今ピザクックは乗りに乗っている。2021年は最高売り上げを更新し、2020年度の売り上げ伸び率で24.8%と、九州ナンバーワンの快挙を達成。

その原動力は原価率の高さにある。宅配では40%ほど、お持ち帰りに関しては驚異の50%を超えた!その高い原価率のカラクリは…?
実はピザクック、福岡トップクラスの食品卸企業「岩田産業」とグループ会社。

卸の仕入れ価格も全てオープンにすることで価格を抑えることができているという。ピザクックと岩田産業がタッグを組み、グループの強みを最大限に発揮しているのだ。

「企業は人なり」受け継がれる思い

岩田産業グループの会長にしてピザクックの先代社長・岩田陽男会長兼CEOを直撃した。

「戦う武器はたくさんあるが、一番の武器は“誠実さ”」と常々社員に教えているという。その思いは、現在のピザクックにも受け継がれている。
新入社員には半年にも及ぶリーダー研修を設け、一流の人間・リーダーを目指し、社員教育に力を入れる。

「味やオペレーション・設備やシステムよりも、1人ひとりの考え方・熱意・勉強していく能力。これこそがチェーンの強さになる。要は“人”ということ」と原野社長も語る。

1枚のピザに込める情熱。

ピザクックの強さの秘密は、人を思い、人を大切にする、そんな人間力の結集だ。会社もやはり、「人」である。

(文:軽部 明香里)

 

カイシャテインメント
希望に輝く地元企業の意外な真実とその裏側に迫る。会社と人が主役のエンタテインメント。

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