PageTopButton

はなうた活版堂

宮崎市にある小さなビルの3階にある「はなうた活版堂」。あたたかな日差しが差し込むオフィスで行われているのは、ルネサンス三大発明の一つ「活版印刷」。働いているのは、脇川祐輔さん(35)と、彰記さん(35)夫婦です。
1枚1枚手作業で刷られる名刺は、活版印刷ならではの凹凸や風合いと、脇川さん夫婦が生み出す、親しみやすく温かみのあるデザインが相まって、人気を集めています。このデザインが評判となり、夫婦は現在、宮崎県産の農産物を使った商品のパッケージや、ポスターの制作を手掛けています。デザインの前には、畑に足を運び、生産者の話を聞き、そこで得た情報をもとに、デザインを考えていきます。一方的に作るのではなく、生産者の声を活かし、一緒に作り上げていく。その人が作る商品の良さを、深く知るからこそ出来る、思いを込めた温かいデザインがあります。もともとは、ウェブデザインの会社に勤めていた2人。事務的な作業ではなく、1枚1枚、丁寧に刷り上げていく「活版印刷」の魅力にはまり、自ら「はなうた活版堂」を立ち上げてから、約4年。1人1人に丁寧に向き合う2人のデザインが、今、新たな宮崎の力として、注目を集めています。
(制作:MRT宮崎放送/ディレクター:政所 智子)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「あなたのスマホを、防災ラジオに。」