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笑顔をお土産に ~熱烈歓迎300回~

「いらっしゃーい!」港に響く、出迎えの声。
鹿児島県では、港湾設備が整備されたおととし以降国際クルーズ船の寄港が増加している。
去年1年間でも100回以上寄港しているが、どんな日にも毎回欠かさずこの場所を訪れ、乗船客を出迎える一人の女性がいる。薩摩川内市在住の東 浜子さん(71)。
東さんは4年前に、クルーズ船を出迎える「おもてなし隊」の一員となった。当時、仕事を辞めた喪失感で鬱状態になっていた浜子さん。そんな時、孫と一緒に見た、船の大きな姿に惚れ込んだのがきっかけだった。「船で鹿児島を訪れた人たちに、笑顔で帰ってもらいたい」。以来、クルーズ船が寄港する日にあわせて車で1時間以上かけてやって来ては、外国人観光客を歓迎している。毎回、出迎えだけでなく見送りまで行うという徹底ぶりだ。そんな歓迎回数は、すでに300回を超えた。来る日も来る日も外国人観光客を歓迎し続けて4年。気がつけば、人と接することが苦手だった性格までも変わっていた。今では、おもてなし隊員や港で働く人々から「マリンポートのお母さん」と呼ばれるほどに。
仲間に支えられ、家族に支えられ、きょうも大きな声で外国人観光客を歓迎する。
(製作:MBC南日本放送 / 執行真希)

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