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おざとさん家のうなぎ

ビジネス

始まりはグルメ取材、おいしい「うな丼」の紹介でした。ホカホカご飯に香ばしい「蒲焼」。皮パリッ、身はふわっ…んーうまい! でもまさか店でうなぎが育てられているとは…。
長崎県諫早市「うなぎの緒里」。緒里正文さん(68)一家が営むうなぎ屋です。店のうなぎは「宮崎県産」。ゆくゆくは「ぜーんぶ諫早産にしたかっさね!」
店の隣のハウスでは、県内の川から稚魚の時にとってきたおよそ2万匹のうなぎ養殖に挑戦中だったのです。江戸時代から、諫早市は「うなぎ処」として知られています。市内を流れる清流「本明川」には、かつて水面の色が変わる程のうなぎが上ってきていました。でも今は、干拓地造成に伴う堤防締め切りのため、川にうなぎはいません。「うなぎの緒里」の敷地には、本明川と同じ水質の地下水が豊富に湧き出しています。うなぎが大好きだった諫早の水。その水で育つうなぎはどんな味がするのでしょう?実は緒里さん、30年前にもうなぎ養殖に挑戦し失敗した経験があります。酒屋、コンビニ、うなぎの卸…語りつくせない苦労を積み重ねている間に、ニホンウナギは絶滅危惧種へ。うなぎの食文化を守る一助になればと30年越しに挑む緒里さんの夢を追います。
(製作:NBC長崎放送 / 古川 恵子)

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