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ファミリー牧場 物語

熊本県菊陽町にある「ファミリー牧場」には、ヤギやポニー、ウサギ、モルモットなど40種類120匹の動物がいる。牧場といっても何かを生産するわけでなく、目的は人間と動物のふれあいだ。飼育員の田中隆博さん(51)は、コンピューター会社のプログラマーだったが、心身を崩し退社。牧場のオーナー夫妻に出会い、ここで働くようになった。ファミリー牧場のメンバーは個性豊か。牛のように鳴く陽気なヤギ「マーブル」に、ふわふわ前髪がイケメンバンドマンのようなヤギ「ポッキー」。そして、人間で言えば160歳!ポニーの「キャラ」は“会長”の肩書きが与えられ、田中さんよりも身分が上だ。そんな動物たちの多くが、それぞれの事情で行き場を失くし、ここに引き取られてきたものだ。倒産したイベント会社が飼育していたハトや窃盗犯が飼っていた犬、迷い猫など様々な過去のある動物たちが、のんびりと第二の人生を送っている。
転職前より給料も安くなり、休みも減った田中さんだが後悔はない。動物たちとのふれあいは、かつてはなかったやすらぎをもたらしてくれるのだ。
心温まるファミリー牧場の日々を描く。
(製作: RKK熊本放送 / 久保田 泰代)

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