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【女性も男性も注意!】更年期の症状は!?

政府が本腰を入れ対策を行うほど大きな社会問題に発展している「更年期問題」。
更年期症状によって仕事に影響が出た“更年期ロス”と呼ばれる人は推計で100万人を越え、経済損失は約6300億円にものぼります。

また仕事だけでなく日々の生活にも多くの影響を与えています。
「更年期症状」とは性ホルモンの減少によって起こる心身の不調。「更年期症状」が悪化し日常生活に支障をきたすようになると「更年期障害」へとなってしまいます。

どういった症状に悩まされているのか街で調査したところ、大半の悩みは“イライラ”と“ホットフラッシュ”。他にも頭痛や腰痛、一緒に暮らす家族への影響などもありました。

また更年期を迎えた母が真冬なのにもかかわらず暑いと言っていたことから体温調節ができなくなるのではないか、イライラが続くのではないか、など将来の「更年期症状」に不安を抱える人も。
更年期症状で生活に影響を与え、深刻な更年期障害にならないためにも正しく理解することが大切です。

今回は、更年期症状に悩む方、将来の更年期症状を不安に思っている方へ専門家から詳しくお話を伺いました。
お話を伺ったのは佐々木レディースクリニック院長の佐々木淑先生。佐々木レディースクリニックは福岡では珍しい更年期専門外来のあるクリニックです。
「更年期」とは閉経の前後5年の10年間の時期を指します。
「更年期症状」の発症のピークは女性で40代~50代とされていますが、男性も起こりうるのだそう。

病院の問診票に沿って更年期症状の代表的な例をご紹介。
女性に多いと言われる症状は「顔や上半身のほてり」「場所に関係なく大量の汗が吹き出るホットフラッシュ」「寝ようと思っても寝付けない、眠っても目を覚ましやすいなどの睡眠障害」。
また、「興奮したりイライラしたりすることが多い」「無気力で疲れやすいなどの倦怠感」といった症状があります。

男性に多いのが「高血圧や肥満」、「背中や腰の痛み」「手足の関節痛」、「体の疲労や行動力の衰退」「運動能力の低下」などの症状。
当てはまる項目が多いほど不安になるかもしれませんが、実際は当てはまる項目で他に病気がないか診断をした上で「更年期症状」という診断が下されます。

「病気として強く捉える必要はなく、お年頃だと思って乗り越えるという気持ちを持つことが大事。
我慢する必要もない。インターネットで悪いところばかり見て“私はもうダメだ”と思う方が多いが、あまり悩まずに自分で調べないで相談してほしい」と佐々木先生。
当てはまる数が多くて心配な方は、お近くの婦人科や内科の医師にしっかりと相談してください。
更年期に悩む方が実際のクリニックで処方されている最新の治療法をご紹介。
ホルモンが減少することで起こる症状が多いので、第一の治療はホルモンを足す「ホルモン補充療法」。減少している女性ホルモンをジェルやシールを使って皮膚からホルモンを取り入れたり、飲み薬を飲んだりすることで行う治療法です。

他の治療法と比べて副作用が比較的少ないのが、自律神経の乱れを整える「漢方療法」。多少薬の苦さなどはありますが、一番取り入れやすい治療法です。
他にも“プラセンタ”という胎盤エキスを「注射」して体内にホルモンを入れる治療方法など更年期症状に効果的な治療が増えています。

人によって個人差はあるものの、治療に一定の効果がある人がほとんど。
「冷房がきいているのに汗が出るという症状が無くなった」「半年ほど毎週注射を打ったら落ち着いてきた」「最初の頃の倦怠感や睡眠障害、イライラの症状が落ち着いてきた」と言う患者さんも。

治療法はいくつかあるので、副作用などの説明を受けてからご自身にあった治療法を選択し、“更年期症状”を乗り越えていきましょう。
ジェル&飲み薬
4,000円前後
プラセンタ・漢方
1,000円前後
〇佐々木レディースクリニック
福岡市早良区室見2-3-19

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