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櫛田神社駅、天神ビッグバン・大名ガーデンシティなど…2023年福岡で変わること

2023年、新たに開業する施設を通じて福岡がどのように変わっていくのかを取材しました!

【18年ぶりの新駅誕生!「櫛田神社前駅」】

福岡市西区の橋本から、天神南駅までの12キロを結ぶ地下鉄七隈線。3月27日、一気に便利になります。今回新設されるキャナルシティの目の前にある「櫛田神社前駅」。これにより天神南駅と博多駅が直結。七隈線ユーザーも地下鉄一本で博多まで行けるようになります。延伸区間が開通すれば乗り継ぎなしで移動できるようになるため、所要時間はこれまでよりおよそ14分も短縮されます。
人口が増え続けている福岡の交通の渋滞などの問題解決や七隈線沿いの地価の変化など、福岡の地の利の勢力図が変わるだろうと予測する高島市長。
七隈線の延伸開業を100日前に控えた日、報道陣に櫛田神社前駅がお披露目されました。宮脇アナも真新しいレールの上を歩かせてもらい興奮気味。しかし、ここに辿りつくまでの道のりは平たんではありませんでした。
およそ6年前の2016年11月に起きた博多駅前の大通り陥没事故。七隈延伸工事の不備が原因でした。この事故を受けて当初2020年の予定だった天神南ー博多間の開通は2年間伸びて今年3月にずれ込んでしまったのです。
開通まで時間がかかった分、新しい櫛田神社前駅の設備は充実しています。
駅では全国初の完全非接触型のエレベーターを導入。ベビーカーでの子連れの方やご高齢の方、そして荷物をたくさん持っている旅行者など幅広い人に対応。
さらに古き良き博多の街に誕生した新しい駅にふさわしく、駅構内には伝統工芸の博多人形や博多織など75点を展示。壁面には博多祇園山笠をイメージした大きな壁画。
その絵の中にはいくつものQRコードが隠れていてこれをスマホで読み取ると、スケジュールやコースマップなど山笠に関する情報をチェックすることができるのです。
九州の玄関口として常に注目を集めている福岡市。その都心の交通地図が変わることでどんな変化が現れるのでしょうか?九州経済に詳しい平田さんは「天神~博多エリアの都心が一体化し選択肢が広がり、人の往来が経済の活性化にさらにつながるだろう」と予測しています。
その一方で、七隈線延伸による課題も見えてきたと言います。空港線の車両に比べ、小さめの七隈線車両。利用客の増加によるラッシュ時の混雑が懸念されます。そして人の流れが地下に集まるという点では、地上で商売をされている方にとって影響があるのではないか?という見方もありますが、天神~博多の回遊性を強化するのも課題の1つだとあげていらっしゃいました。
また、七隈線延伸で、西鉄路線バスは減便を検討中。今後の需要を予測し、減便の本数や路線の変更を貼るに決める方針。そして、七隈線沿線の地価も上昇。マンションの建設も増えています。福岡市の住宅地で上昇率が最も高かったのは六本松駅から徒歩圏内の中央区輝国で前年より12,9%の上昇率。戸建て、マンションともに人気があり、この状況はしばらく続くとみられています。

【天神ビックバン・大名ガーデンシティ】

そして、今年は天神ビックバンも加速。2023年4月に開業予定の「福岡大名ガーデンシティ」。福岡市が推進する新たな空間と雇用を創出するプロジェクト”天神ビックバン”の1つで西のゲートとなります。規制緩和によって高さは111m。敷地面積はおよそ1万平方メートル。4月以降、商業施設やオフィス、九州初進出のザ・リッツ・カールトン福岡が順次オープンします。
積水ハウスの近藤さんは「国内外のチャレンジャーと企業が集って新しい価値を生み、福岡市の新たな拠点になることをコンセプトに計画されている。様々な人が広場で交流し福岡をさらに成長させていきたいと考えている」と話します。
ガーデンシティの向いにはスタートアップ企業を支援する「フクオカグロースネクスト」があり、相乗効果にも期待がかかります。福岡を成長のスパイラルとして”アジアのリーダー都市”に!そんな思いが感じられます。
一方、天神の渡辺通り沿いでは、福ビルは工事の真っただ中。パルコは2026年に閉店予定で、その後新天町と共に生まれ変わります。福岡郵便局とショッパーズは2030年以降に高層ビルとなり、今後10年で天神の風景がガラリを変わります。
いろいろな機能をもったビルがたくさん生まれることにより、働く人だけではなく、買い物に来た方や地元の住人など多様な人がいろんな時間を過ごすことができる街として生まれ変わるのではないかということで期待は高まります。また、これまで受け継いできた屋台などの福岡らしい文化と新しいものが1つにエリアに集まることでそれも街の魅力になっていくのではないでしょうか。

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