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養命酒製造株式会社 駒ヶ根工場

その名を聞いて知らない人はいないであろう「養命酒」。そのふるさとも信州です。現在の工場が長野県南部の駒ヶ根市あるだけでなく、養命酒が生まれたのも長野県中川村なんですよ。養命酒が最初に作られたといわれているのが1602年。すでに400年以上の歴史があります。
さて、工場の広さは36万平方メートル=11万坪。野球グラウンドが28面とれる広さです。そのうち70%は自然の森林のまま。その森を歩く自然散策路が設けられていて、さらに工場内を流れる川は、CM撮影ができるくらいの清流なのです。普通は商品のイメージに合う場所を探すものですが、商品が生まれた場所に最高のロケーションがあるなんて、すごすぎます。イメージアップのための作業はいらない。できた場所を紹介すればいいだけなんて…。自然豊かな場所で養命酒が生まれていることを実感いたしました。さらに、縄文・弥生時代から、平安時代にかけての遺跡も敷地内にあるんですよ。

さて、工場見学の案内をしてくださったのは久保田湖之美さん。その説明によると、養命酒の大切な原料でもある水を守るため自然の森林を大切にしており、駒ヶ根工場ができた昭和47年当時から、環境への思いを大切に工場が作られているとのこと。電線やパイプなどは、景観を損ねないように、また天候に関係なくメンテナンスできるように、全て地下におかれています。また、山の斜面を利用して、上の方から下に向かって製造工程が進むよう設定されています。液体が自然に流れるようになっているんですねえ。モーターなどでくみ上げたりせずに、自然の力で移動させていく。「なるほど~」とひざを打ちましたよ、私。駒ヶ根工場という名前なので、他にも工場があるのかと思ったら、養命酒はすべてここで作られているとのこと。1000ml、700ml瓶入りに加え、工場限定の300ml瓶も製造されています。

さらに詳しいお話を、養命酒駒ヶ根工場健康の森グループ副長の新沢伸一さんに伺いました。養命酒の工場は昭和の初めくらいまでは、現在地よりさらに南の中川村にありました。その後、諏訪湖畔の岡谷に移り、昭和47年に駒ヶ根にやってきました。養命酒の原料は酒と生薬と水。水を求めてこの地へやってきたのだそう。うーん、まさに孟母三遷ですなあ。養命酒に使われるのは、中央アルプスが生み出す地下150mからの“極軟水”。ミネラル分が非常に少ないので、口当たりがよくまろやかな水です。この水は「養命水」の名前で販売されてもいます。「南アルプスの水はよく売ってあるので耳にしますけど、中央アルプスの水は珍しいんじゃないかなあ」っておっしゃってました。そういえばそうだ。新沢さんによると、この中央アルプスの水を求めて、駒ヶ根にはビール、ウイスキー、ワイン、酢、味噌、醤油…と水と空気の良さが必要な醸造業の工場が集まっているとのこと。ふむ。業務利用されているがゆえ、ミネラルウォーターとして販売されることが少ないのかしら?かつての養命酒の酒蔵を移築改装した記念館では、養命酒の歴史や50種類の生薬が展示されています。生薬って、例えば陳皮は温州みかんの皮で七味唐辛子に入ってるし、桂皮はシナモンだし、意外に日常に馴染んでるものも多いんですよね。ショップでは養命酒はもちろん、養命酒の製造に必要なみりん=家醸本みりん、養命水、生薬を使ったお酒、お香や健康茶などを買うことができます。

さらにカフェもあるんですよ。「カフェ ヒーリングテラス」では、ハーブを使ったからだにやさしいこだわりスイーツや健康茶が楽しめます。残念ながらイチオシの『駒ヶ根工場スペシャルゼリー(桂皮・烏樟・丁子エキス入りの黒豆茶・黒糖ゼリー)』が売り切れだったので、『ゆずとアロエのゼリー』と『わらび餅烏樟〔うしょう〕黒蜜添え』をいただきました。めちゃおいしかった~。緑に囲まれたカフェの環境もまたよし。ハーブとイチジクのパウンドケーキやハーブ入りカカオサブレもおすすめです。スイーツは、すべてスタッフの手作りですから、売り切れごめんでよろしくお願いします。

ラジオ祭りでは、養命酒はもちろん家醸本みりんもおすすめ。工場限定商品も登場するかも!お楽しみに~。
○養命酒 → http://www.yomeishu.co.jp/index.html
○養命酒駒ヶ根工場・健康の森 → http://www.yomeishu.co.jp/forest/index.html

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