PageTopButton

新型コロナに負けない! 母さんのおさかな弁当~異業種連携がつなぐ絆~

2020年第15回
制作:RKK熊本放送
ディレクター:鶴戸 良子

九州屈指の漁業の町・熊本天草で、網元の家に生まれ育った深川沙央里(38)さん。車エビの養殖業を営む家に嫁ぐも離婚、目下5人の子育てに奔走中のシングルマザーだ。
昔からの夢だった水産業で生計を立てたいと、車エビの養殖技術の確立に挑戦している矢先、新型コロナウイルスの猛威が世界中を襲った。外出自粛による外食産業の需要低迷で、水産業を柱とする天草にも大きな打撃が。料亭や飲食店などに卸すタイやブリなどの需要も激減。養殖業を営む深川さんの実家も出荷先を失い、頭を悩ませていた。深川さんの加工場も休校の影響で人手不足で窮地に陥った。そうした中、同じく休業状態に頭を抱える地元ホテルのシェフとの会話が事態打開のヒントに。行き場を無くした魚を使い『冷凍弁当』を開発しようと思いついたのだ。深川さんはシェフとタッグを組み、実家の養殖魚を使ったメニューを開発。わずか2週間で発売にこぎつけた冷凍弁当は、電子レンジでチンするだけの手軽さも受け、発売わずか3か月で約4万食を達成、コロナ禍ならではの異業種連携がヒット商品を生んだ。家族や地域の絆で生まれた冷凍弁当には新型コロナと共に生きる時代のヒントが隠されていた。

各局の放送予定

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」