PageTopButton

沖縄戦 遺族の手紙 ~“体験者”から“証言者”へ

2019年第14回
制作:HBC北海道放送
ディレクター:竹村 研人

太平洋戦争末期の沖縄戦。700人の部下を失った大隊長が戦後、遺族に手紙を書いた。すると、夫や息子を失った遺族たちから、次々と返信が寄せられた。その数、356通。
70年以上が過ぎ、大隊長は「遺族に届けてほしい」と、沖縄で遺骨収集をしている大学生たちに356通の返信を託した。
沖縄戦で命を落とした北海道出身兵は1万人。沖縄県に次いで多い。大学生たちは遺族を見つけ出しては、一通一通、届け始めた。
手紙を書いた本人はすでにこの世を去り、受け取った親族は、これまで知らされていなかった思いを初めて知ることになる。さらに、届けた側の大学生は、手紙の文面や親族の涙から、戦争が奪ったものの重さを目の当たりにする。
戦争体験者が間もなくいなくなろうとする中、次の世代が、戦争の記憶を「証言」として受け取ろうとしている。

各局の放送予定

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう