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復興の青写真~熊本地震の被災者たちは、いま~

2019年第13回
制作:RKK熊本放送
ディレクター:中山 直

3年前の熊本地震で震度7の揺れを2度、記録した熊本県益城町。壊れて住めなくなった住宅の再建が進むなか、町が区画整理事業を実施すると決めた。
地震の被害が大きかった町の中心部の28.3ヘクタールの区域で、道路や公園などを再配置して災害に強いまちづくりをめざすという。個人の土地も含まれ、事業の完成は10年後、それまで自宅の建て替えなどが制限される。
益城町の模型店主、小嶺隆さん(69)の自宅も区画整理の対象だ。小嶺さんは去年夏、自宅を再建した。建物は安全のために平屋に。区画整理が始まれば、この家も建て直すことになるかもしれない。それでも小嶺さんが自宅の再建を急いだのは次女・典子さん(42)のためだった。典子さんは事故の後遺症で右半身にまひが残っていて、車いすと家族の介助が欠かせない。
区画整理では住宅街の道路も見直される。小嶺さんたちの地区では、住民たちが話し合いを重ね、安全で利用しやすい道路を町に要望した。だが、示された計画にはその思いは組み込まれていなかった。被災した住民たちに重くのしかかる区画整理事業、彼らが地震前の落ち着いた生活を取り戻すのは、いつになるのだろうか。

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