PageTopButton

72年目の鎮魂 ~沖縄からハワイに送られた捕虜たち~

2017年第19回
制作:RBC琉球放送
ディレクター:照屋貴奈

1945年、沖縄戦でアメリカ軍の捕虜になった人々が、沖縄の収容所からハワイに強制的に送られた。その数およそ3000人。
長い人で約1年半の収容所生活を送り、その大半が帰国したが、沖縄出身の捕虜12人がハワイの地で命を落とした。その遺骨は、戦後72年経った今も見つかっていない。
元捕虜の渡口彦信さん(91)。1981年に生き残った仲間と共にハワイを訪れた際、亡くなった捕虜の遺骨が家族の元に戻っていないことを知った。それから35年経った今も、遺骨探しを続けている。
沖縄戦を生き抜いたにも関わらず、ハワイの地で無念の死を遂げた12人。
戦後72年が経ち、元捕虜、遺族共に高齢になり、今年6月、12人のためにハワイで初めて慰霊祭が行われた。
今回、元捕虜の参加は、渡口さんと元衆議院議員の古堅実吉さんの二人。 ハワイでは、元捕虜2人が過ごした収容所跡地を訪ねた。 帰国後、取材を続ける中で、ハワイ捕虜に関するある資料が見つかった。
激しい地上戦を生き抜いた後、異国の地に送られた捕虜たち。その歴史は、これまで沖縄、そしてハワイの地でもほとんど知られることはなかった。なぜ、彼らが沖縄から7500キロも離れたハワイに送られたのか。
捕虜たちの軌跡を辿った。

各局の放送予定

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう