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春、38度線を越えて~追憶の北朝鮮 子どもたちの引き揚げ~

2016年第8回
制作:RKB毎日放送
ディレクター:里山 千恵美

終戦時、外地にいた日本人はおよそ660万人。軍人、軍属を除く300万人余りの民間居留民は、
現地住民や進駐してきた連合軍兵士らの報復、襲撃、略奪などを受ける厳しい状況の中、必死の思いで祖国をめざすことになった。 しかもその大半はお年寄りや女性、子供たちだった。
同じ朝鮮半島からの引き揚げでも38度線を挟んで、北と南では大きく運命が別れた。
アメリカ軍が進駐した38度線より南の、現在の韓国地域からの引き揚げは、比較的順調に、早期に完了したが、一方、ソ連軍が進駐した現在の北朝鮮地域からの引き揚げは、困難を極めた。 ソ連軍による女性たちへの暴行、略奪。現地の保安隊による検問。さらに厳しい寒さと飢え、伝染病の蔓延。親に手をひかれ、あるいは小さな兄弟たちの手を引いて逃げまどった子どもたち。 その幼いまなざしの前でも、容赦なくそうした極限の状況は展開された。
38度線を越え、懸命に祖国を目指した少年、少女たち。その生きるための闘いを振り返り、引き揚げから70年を経た今の思いを語る。

各局の放送予定

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