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MLBを席巻!~鹿児島のグラブ~

ビジネス
アメリカ大リーグ30球団、270人の選手が使うウィルソン社のグラブ。 全て鹿児島県阿久根市の職人村井英明さん(79)の下、作られている。 毎月メールで送られてくるオーダー表には、世界の名だたるプレーヤーが並ぶ。

3度のゴールデングラブ賞を受賞したレッズのブランドン・フィリップス選手や 第3回WBC、MVPに輝いたマリナーズのロビンソン・カノ選手など多数。
昨年メジャーから戻り古巣日本ハムに復帰した田中賢介選手。
村井英明さんのグラブを愛用する選手の一人だ。
昨年ウィルソン社は田中賢介選手と共に新型グラブの開発に着手した。
それはこれまで日本になかった新しい形。
指のパーツを強くし、後逸しにくいグラブを作るという。
その製作を依頼されたのが村井英明さんだった。
またアメリカからは13回のゴールデングラブ賞を受賞しているイバンロドリゲス元捕手からオーダーが入っていた。

怪我が多いキャッチャーの為にこちらも新型のミットを開発してほしいという。番組では二つのグラブ開発に密着。 鹿児島の職人がなぜ世界のスーパースター選手と繋がり、受け入れられるのか。
この道60年の職人、村井英明さんの技術に迫る。

<取材先データ>
会社名:ケイエスケイ株式会社
担当者:村井英明
住所:鹿児島市阿久根市西目2550
電話番号:0996-74-1511
その他:グラブは工場での販売は一切しておりません。ウィルソンのグラブを置くスポーツ用品店で購入ください。国内のスポーツ用品店で販売されているウィルソンのグラブは全てKSKで作られています。

取材後記

野球経験のない自分だが村井さんのグラブはいつも手にしてみたくなる。
既製品のものなのに何故か自分の手にピタッと収まる、本当に不思議なグラブでした。
もう少し自分に構成力があって村井さんの人間性を描ければ、単身赴任45年、工場の敷地内に平家を建てて住んでいる、昼食はいつもファミレスのチキン南蛮。 本当にグラブ一筋だってことも伝えられたかなと思います。
「ものづくりはどこかに違和感があったらダメなんですよ」と村井さんはインタビューで言っていました。
突然チキン南蛮や単身赴任の話をいれると番組全体に違和感が出たので、落としました。
自分の入れたい要素をピタッと収められるディレクターになるにはまだまだ力不足。
村井さんの取材はとてもいい勉強になりました。

担当:MBC南日本放送 成田 広樹

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