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愛情たっぷり!最強ごはん「鶏めし」

ビジネス
とり天にからあげと、ご当地グルメをみても大分県民は鶏肉が大好き。そんな大分を代表する料理が「鶏めし」だ。
大分市吉野地区に伝わる「吉野鶏めし」。元々猟師飯だったのが、家庭のおもてなし料理として親しまれるようになった。今や県民なら誰もが知っている伝統の味を守るのが「吉野鶏めし保存会」。29年前、代表の帆足キヨさんが主婦仲間と一緒に立ち上げた。

各家庭で受け継がれてきたレシピに沿って、味付けは醤油ベースに具材は鶏肉とごぼうのみ。シンプルだが味は絶品!あの人気グルメ漫画にも登場し評判を呼んだ。保存会では一日に7000個から多い時には1万7000個以上の鶏めしおにぎりを作る。 本場の味を学んだ「直伝店」も増え、今や全国展開するほどに事業を拡大した。中には意外なところにもファンが増えている!?
また保存会が力を入れているのは地域の女性の雇用。「女性の働く場所を作りたい」が帆足さんのモットー。勤務体制も子育てや介護など家庭の事情に対応している。

ふるさとの味を守り、地元を元気にする起爆剤となっている吉野鶏めし。愛情をたっぷり詰め込んだ真ん丸おにぎりの魅力を伝える。
取材先
会社名:吉野鶏めし保存会/吉野食品有限会社
担当者:帆足キヨさん(代表・社長)
住所:大分市吉野原278番地
電話:097-595-0332
HP:http://www.torimesi.jp その他:「吉野鶏めし保存会」の鶏めしは、大分県内外のスーパーや、大分空港、また九州内の高速道路PAなどで販売しています。 この他、保存会は、注文を受けての配達(問い合わせ必要)、ネット販売を行っているほか、大分市吉野原の会社でも直接販売しています。保存会での販売価格は、2個入りが200円、3個入りが310円、いずれも税抜きです。 また、「鶏めしの素」も、家庭で本場の味を楽しめるのでお勧めです。 鶏めし以外にも、郷土の味満載の弁当などが揃っているので、興味のある方は問い合わせてみて下さい。

取材後記

鶏めしは、大分県内では広く家庭で食べられている料理ですが、発祥の地で発足した「吉野鶏めし保存会」の鶏めしは、商標登録も取得したまさに本家・本場の味です。
保存会がこだわっているのは大きく2つ。

一つは、買う人のことを考えて「手作りで食べやすいおにぎり」。食べる時に硬くならないように、力を込め過ぎず、ふんわり丸く握る。ボリュームもたっぷりです。

もう一つが、「地域の女性の雇用」。地元の女性が遠方まで行かなくても気軽に通って働ける場所を作りたい。代表の帆足キヨさんが保存会を立ち上げた目的の一つでもあります。

今では東京、大阪、名古屋などにも「直伝店」があり、吉野鶏めしのファンは全国に増えています。その一方で、保存会では、手作りにこだわり、事業規模の拡大には慎重です。

取材中、保存会に立ち寄り鶏めしを買うサイクリストたち(恐らく常連)に出会いました。

2個入りパック数人分の注文にも笑顔で対応する保存会のメンバー。敷地内のベンチに座り、美味しそうにおにぎりをほおばった後、また自転車で走り去るサイクリストたち。その光景に、吉野鶏めしの原点である「おもてなしの心」をみた気がしました。

担当:OBS大分放送 恵良孝秀

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