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究極の逸品 “和牛グローブ”

ビジネス
和牛オリンピックといわれる全国和牛能力共進会で3連覇した日本一の「宮崎牛」。その宮崎牛を含む宮崎県産黒毛和牛の皮で作った“和牛グローブ”が今、人気を集めている。県内の畜産農家が丹念に育てた黒毛和牛の皮は繊維が細かく、脂分が多いのが特徴。この脂分を適度に残すことで保湿効果が生まれ、艶やかさのある軽くて柔らかで型崩れしにくい最高の素材となる。

開発したのは宮崎市の野球用品メーカー、「ボールパークドットコム」の山内康信社長(56)。一般的にグローブは欧米産の牛皮が使われることが多いが「食用で日本一の宮崎牛は皮も優れているはず」と関係団体と交渉を重ね、皮を入手し2年ほど掛けて開発。試作品の仕上がりが予想以上だったため 商品化を決めた。

販売から2年、学生や社会人のアマチュア選手やプロ野球選手にも使用されはじめ、去年は寺原隼人さんが和牛グローブでマウンドに上がり、勝利を収めるなどその評価は業界でも高まっている。
最近では台湾のプロ野球界にも進出。2名のプロ選手と契約を結びグローブの提供を行っている。日本一の素材を生かす和牛グローブの魅力に迫る。
■取材先
会社名:有限会社ボールパークドットコム
担当者:山内康信さん
住所:宮崎県宮崎市下藪甲4353-5
電話:0985-83-3186
HP:http://www.japan-ballpark.com/ その他:毎週水曜 定休日
インターネット販売も実施しています。

取材後記

食用日本一の宮崎牛でグローブ。初めて知った時はどうなんだろうと思いました。
私自身も野球経験者で和牛のグローブは聞いたことありませんでしたし周りで使っている人もいませんでした。
でも山内社長と話し、取材を進めていくうちにそんな固定概念は覆されました。
驚いたのはツヤ。最初はグローブオイルを塗っていると思っていましたが聞くと手でこすっているだけ。
皮に含まれている脂分が出てきて輝くような艶やかさが生まれます。
しかも、保湿効果もあり型崩れしにくくなる。宮崎牛の特徴を実感しました。
グローブの組み立ても興味深いものでした。
皮を裁断しパーツに分ける。それを1つ1つ縫い合わせていく。
国内外の有名選手のグローブを手掛ける職人さんが時間をかけて丁寧に作っていました。
今回、牛舎から皮の仕分け、組み立てまで見学させてもらい、自分も使ってみたいと思いましたし、おススメできる逸品だと実感しました。
今年中には宮崎で製作予定。メイドイン宮崎のグローブがとても楽しみです。
担当:MRT宮崎放送 日髙良敬

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