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杉のポテンシャルは無限大!

林業が盛んな大分県日田市。この地で木材を生業としているのが創業約60年の「高瀬文夫商店」主な製造商品は「かまぼこ板」。約200種類を取り扱っている。そして今、高瀬加津男(たかせかつお)社長(68)のアイデアにより、会社の新たな看板商品となっているのが、シンプルかつおしゃれな木製ストローやコップ。日田市が全国有数の杉の産地であることを活かし、約2年の歳月をかけて開発した新商品だ。

驚くべきはその技術力と実用性の高さ。ストローは厚さ0.3mm以下の杉の薄板を丁寧に巻き上げており、おしゃれな木目デザインに加え、プラスチックにはない柔らかな仕上げを実現。飲料の種類に応じて、ストローのサイズも様々。コップも0.5mm以下の薄板を使用しており、非常に軽いことに加え、保温・保冷効果の高い二重構造の商品も開発した。

こうした新たなアイデアで生まれた商品は、湯布院の有名温泉旅館や地元百貨店でも取り扱われ、大手航空会社の機内誌にも掲載されるなど多方面から高い評価を得ている。「シンプルでいいものを」杉の新たな可能性を広げるアイデア社長の裏側に迫る!
■取材先
会社名:髙瀬文夫商店
担当者:代表取締役 髙瀬加津男社長
住所:〒877-0000 大分県日田市大字東有田2735-8
電話:0973-24-6220
HP:https://kamabokoita.com/

取材後記

日本有数の杉の産地である大分県日田市。 林業が盛んで、木材を取り扱う会社が多い中、 髙瀬文夫商店は、長年かまぼこ板を製造してきました。

そんな社長が地元の仲間たちと作り上げたのが杉製ストローやコップ。 地元・日田杉を使用し、約2年の歳月をかけて完成した商品はまさに一級品。 値段は少々張りますが、その分愛着を持って長く使用しようと思いますし、その気持ちが、地球環境保護にもつながっていくように感じます。

取材中、髙瀬社長はたびたび「自分だけの成果ではない」「地元思う多くの仲間のおかげ」と口にしていました。 そんなストローやコップが日田を代表し、全国に知られる商品になることを願っています。
担当:OBS大分放送  高橋 宏明

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