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漁村生まれの万能調味料

大分県佐伯市鶴見にある漁師の妻が集まった「漁村女性グループめばる」。代表の桑原政子さん(72)が中心となり、地元に伝わる万能調味料「ごまだし」を全国に広めるけん引役になっている。

「ごまだし」とは、エソやあじなどの焼き魚のほぐし身とゴマを合わせ醤油やみりんで味付けをしたもの。うどんにごまだしをのせ、お湯をかけて食べる「ごまだしうどん」は即席でできる郷土料理として佐伯で愛されてきた。さまざまな種類のごまだしがある中で、存在感を放っているのが「めばる」が生み出すごまだしだ。

味の秘訣は漁師の妻だからこそ実現した「鮮度」。漁港のそばに工場を設け、水揚げ直後の新鮮な魚を使用する。そのごまだしは、「調味料選手権 最優秀賞(日本野菜ソムリエ協会)」を獲得した他、「料理マスターズブランド」にも認定されるなど、全国的にも注目される存在となっている。

商談会やグルメイベントにも積極的に参加し、昨年末からは、東京の有名スーパーマーケットでも取り扱いがスタートした。また、万能調味料としての魅力を伝えるため、桑原さんは娘で料理研究家の園田寿さん(49)とごまだしレシピ本も出版した。親子二人三脚で郷土の味・ごまだしを全国に広めようと活動に力を入れている。
■取材先
会社名:漁村女性グループめばる
担当者:桑原政子さん(くわはら まさこ)
住所:大分県佐伯市鶴見沖松浦1384-2
電話・FAX:0972-33-0274
※上記場所での直接販売は行っておりません。

取材後記

取材期間中、思わぬところから「ごまだし」が本当に万能で便利な調味料だということを実感した出来事がありました。

今回の取材をさせていただくにあたり、我が家の冷蔵庫に3個のごまだしの瓶を入れていたのですが、1週間もしないうちに1瓶の中身がなくなりかけていたのです。私も妻も使った覚えがなく息子に聞いたところ、「簡単で美味しいけん」と長男(小学6年)が受験勉強の合間の夜食に「ごまだしうどん」を1人で作って食べていたことが判明しました。

確かに、うどんを茹でてごまだしをお湯で溶かすだけなので調理は簡単です。魚とゴマが主原料ですから美味しいし栄養もあります。そう考えると受験生の夜食には最強の一品かもしれないです。これからも2人の息子の高校受験、大学受験の強い味方になってくれると期待しています。ということで、必然とごまだしは我が家の冷蔵庫に欠かせない調味料となりました。

余談ですが長男は無事、志望校に合格できました。ごまだしに感謝です。

担当:OBS大分放送 伊東武紀

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